赤ちゃんを連れていると出かけるのも大変ですよね。車で移動できたら楽だけど、車に乗れない方もたくさんいると思います。そんな方の移動方法第1位は「電車」ではないでしょうか。
電車移動といっても、赤ちゃんと自分の荷物となるとたくさんあって大変ですよね。気軽にベビーカーで電車に乗ることができたなら便利だと思います。でも、ベビーカーで電車に乗る方法は?何に気をつけたら良いの?と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
双子ママである私がベビーカーで電車移動する際に身につけた駅に向かう前に事前に確認すべきこと、改札口の通り方、電車の乗り降りの仕方からベビーカーの乗車位置、ベビーカーの操作方法、双子や年子用など大型ベビーカーの場合など気をつける点をまとめましたので是非参考にしてください。
電車のこども料金について
まず、電車に乗るにあたって「運賃」がかかりますよね。私たち大人はもちろん払いますが、赤ちゃんはどうでしょうか・・・?
赤ちゃんの電車料金はかかりません!
小学校へ入学と同時に子供料金がかかりますので気をつけてくださいね。
ベビーカーの持ち込みでも料金はかかりませんので電車料金は乗る大人分だけ用意しましょう。
▼電車のこども料金について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ▼
電車と新幹線の子供料金はいつから発生する?意外な落とし穴とは
事前に駅のエレベーター有無を必ず確認
次にベビーカーで電車に乗るにあたって事前に必ず確認しておかなければならないことが「エレベーターの有無」です。階段を子どもと荷物を抱えて上り下りするだけでも大変なことなのに、ベビーカーまで持ち上げて運ばないといけないとなると女性1人では無理ですし何より危険です。出かける前に必ず確認しましょう。
ここで気をつけたいのが、乗降駅どちらもエレベーターの有無を調べるということです。いつも乗っている駅だから大丈夫と思っていたけれど、降りる駅にエレベーターがなかった!なんてことになると大変です。改札内外どちらもあるか確認しておくと安心です。
双子用のベビーカーなど大きいベビーカー利用の方は、エレベーターはあったけれど入れなかった!なんてこともあるかと思います。その場合はエレベーターの幅や奥行きを確認して乗れるか、というところまで調べてから出かけるようにしましょう。
ベビーカーで移動中、エレベーターがない時は!?
調べて行ったはずなのに、なぜかエレベーターがなかったときや工事中などでエレベーターに乗れなかったときは、赤ちゃんにもしものことがあったら大変なので、無理に自分ひとりで運ぼうとしないで駅員やまわりの人に助けてもらいましょう。
私にも経験があります。エレベーターがあることを事前に確認していた都内の大きな上野駅で、よりによってそのタイミングで工事中だったのです!ベビーカーには双子、荷物もたくさん、階段は高い、大人は私1人とおばあちゃんが1人,,,頭が真っ白になるくらいの衝撃を受けましたね。
でもすぐに駅員の方が来てくれて、赤ちゃんは抱っこひもへ移動して、男の人2名で荷物を積んだままのベビーカーを運んでくれたのです。本当にありがたかったですね。こんな時には感謝の気持ちを忘れずに。
▼生後2ヶ月からの外出についてはこちらの記事をどうぞ▼
ベビーカーの改札の通り方
改札って場所によっては小さく通りにくいですよね。エレベーターと同様、事前にベビーカーが通れるか確認しておきましょう。調べ方としては電車の路線公式ホームページで調べることができます。シニアカーもしくはハンドル型電動車イスの利用「可」となっていたらだいたい通れます。
うちは横型の双子ベビーカーを使用していますがシニアカー可で通れなかったことはありません。特別大きすぎるものでなければ大丈夫でしょう。改札の種類として、大きな駅などでは数か所横幅の広い改札がありますのでそこを通る様にしましょう。小さな駅などはシニアカー可でも広い改札がないところがあります。そんな時は、駅員のいる端の改札を通ります。
駅員の横の大きな改札の通り方
端の改札は基本的に使わない場所なので切符投入口がありません。通り方は鉄道会社によって異なる場合がありますが、基本的にまず駅員に声をかけて大きな改札口を使用したい旨を伝えると、スイカやパスモなどの電子カードを駅員へ渡して清算してもらう、または隣の改札口にタッチする(切符の場合は切符投入口へ)など清算方法を教えてもらえますので指示に従い、それから改札口を出れば大丈夫です。
大きな駅には、駅員のいる場所がガラス窓から見える窓口ということもありますよね。そんな時はその窓口で切符または電子カードを渡して清算するとそのまま通れますよ。
また、駅情報にバリアフリー情報があればあわせて検索してみると、車イスの入れる改札、利用できるエレベーターの情報などの利用経路を調べることができますので参考にするとよいでしょう。
▼ベビーカーでランチへお出かけにはこちらの記事をどうぞ▼
赤ちゃん連れ必見!ベビーカーでランチに行くおすすめの理由と注意点
ベビーカーで乗車する際の車両の選び方
電車内でベビーカーは必ずここに!という場所はありません。車いすやベビーカー利用の乗客向けのフリースペースがある電車は、なるべくそのスペースを利用しましょう。車両の端の方に、座席がなくて広く空いているスペースがありますよね。そこがフリースペースです。例えば山手線の一部電車のフリースペースには、ベビーカーマークが整備されていますのでわかりやすいですね。
車いす、ベビーカーの停まれる優先スペースが見当たらない場合は、だいたい車両の1番前と1番後ろにあることが多いです。端の車両に乗っておくと何かあったときに車掌近くで安心ですよ。ただ、線路の端の方は、駅によっては線路と電車の隙間が広かったりホームが狭かったりして、逆に注意しなければならない場合もあります。そんな時は無理に車両の端へ行かず、少し中心付近のなるべく空いている車両に乗りましょう。
ドア前は乗降客で混雑しがちで危険ですので、なるべく空いているスペースを見つけて停まるようにしましょう。この場合もやはり車両の隅だと停めやすいです。また、空いていれば座席を利用することもできますよね。その場合はまず座席の前にベビーカーを停めてブレーキをかけます。ブレーキの効きを確認してから目の前の座席に座り、念のためにベビーカーのフレームやハンドルなどを手で握りながら降車駅を待ちます。(バスにはベビーカー専用の、バスと車体をつなぐベルトがあるのですが、電車にはないためです。)
ベビーカー優先スペースはどの車両にもある訳ではないので、混雑した車内では肩身の狭い思いをすることが多いかもしれません。ただ、子育て中のお母さんのベビーカー利用に対する認知は鉄道会社の中に少しずつ広まりつつあり、ベビーカーを畳んで乗らなければならないという考え方は改まり、畳まずに乗れる車内スペースづくりが進められていますので今後に期待ですね。都営地下鉄大江戸線の一部車両には「子育て応援スペース」が設けられ、令和元年7月31日より運行が始まっているそうです。
▼支援センターデビューにはこちらの記事をどうぞ▼
初めての支援センターはいつから?行ってみた3ヶ所の特徴とママ交流
ベビーカーの電車の乗り降り方法
乗る車両が決まったら電車を待って乗ります。停車から発車まで短時間で終わらせないといけないので焦りますよね。でも慌ててベビーカーで突っ込むと衝撃が赤ちゃんにいってしまいますしタイヤがホームと車体の隙間にはさまってしまう可能性もありますので、落ち着いて操作をしてください。
ベビーカーで電車の乗車方法
赤ちゃんを乗せたまま1人用ベビーカーの乗車方法
1.電車が停車するまで黄色の点字ブロック線の内側(安全な場所)で待機します。
2.電車が停車したらドアに近づきましょう。
3.ベビーカーのステップまたは後輪を片足で踏んで前輪をあげて乗車します。
4.少し前に移動します。
5.後輪をあげてさらに前に移動します。
6.乗ったらすぐに安全で邪魔にならない場所に移動して、ストッパーをかけてベビーカーを固定しましょう。
赤ちゃんを乗せたまま2人用大型ベビーカーの乗車方法
1.大人が2人いるとスムーズです。電車が停車するまで黄色の点字ブロック線の内側(安全な場所)で待機します。
2.電車が停車したらドアに近づきましょう。この時大人1人がベビーカーのハンドルを持った状態で、大人1人が前輪を持ち上げる係としてドアの真横で待機します。
3.ドアが開いて乗客が降りたら、真横で待機していた大人1人がベビーカーの前輪側を持ち上げます。そのままハンドルを操作している方がベビーカーを前へ進ませて前輪が乗ったら、前にいる大人はすぐによけます。
4.ベビーカーを前進させて後輪をあげ、さらに前に移動します。
5.乗ったらすぐに安全で邪魔にならない場所に移動して、ストッパーをかけてベビーカーを固定しましょう。
ベビーカーで電車の乗降車の際の注意点
1.線路に電車が到着するまではベビーカーのストッパーをかけていてください。電車のスピードがゆっくりになってほとんど停まりかける頃、ストッパーを解除して両手でしっかりベビーカーをつかんでおきましょう。ストッパーを解除することによってスムーズに乗車できます。
2.乗ったらなるべく電車が動き出すまでに移動を済ませてストッパーをしましょう。乗降車ともにこの方法で行うとスムーズです。
3.車両とホームの隙間に挟まったり落ちたりしないように気をつけましょう。ベビーカーやバギーのタイヤが小さい場合は、ホームと車両の隙間にはまってしまう危険性もありますので、乗降車の際はしっかりタイヤを持ち上げるようにしてください。
4.ベビーカーのハンドルは両手で持ち、絶対に離さないでください。スマホが落ちたりして慌てた拍子に手を放すと、重みでベビーカーが勝手に動いてしまい危険です。
5.※どうしても重たくてベビーカーの前輪が持ち上がらない時は、事前に駅員に相談してスロープを用意してもらいましょう。
ベビーカーで電車の降車方法
赤ちゃんを乗せたまま1人用ベビーカーの降車方法
1.正面から普通に降りる方法です。扉の前で正面を向いて待ち、ベビーカーのストッパーをかけておきます。
2.扉が開く少し前にストッパーを解除します。
3.扉が開いたら足元を確認しながらベビーカーのステップまたは後輪を片足で踏んで前輪を浮かせ、電車とホームの隙間を渡ります。(この時、ステップがなく後輪を踏むのが難しい場合は、ベビーカーのママ側のハンドルを地面側へ押すようにして後方に重心をかけると前輪が浮きやすくなります。)
4.前に進みながら後輪も少し浮かせるようにすると、電車とホームの間の段差を下りる衝撃が赤ちゃんに伝わりにくいです。
赤ちゃんを乗せたまま双子や年子用の大型ベビーカーの降車方法
1.一番重心のかかるベビーカーの後ろ側から降りる方法です。ただでさえ重たい大型ベビーカーですので、この方法だと前方を向いて降りるよりも力を入れず楽に降りることができます。大人が2人いるとスムーズです。扉の前で待ち、ベビーカーのストッパーをかけておきます。この時ベビーカーの後輪側から降りれるように自分の背中をドア側へ向けるように立ちます。
2.扉が開く少し前にストッパーを解除して、扉が開いたら足元を確認しながらベビーカーのママ側のハンドルを持ち上げ、後輪を浮かせるようにして電車とホームの隙間を渡ります。この時大人1人が前輪を浮かせる係として車内に残っていてください。
3.そのままタイヤを回して次は前輪を降ろします。ベビーカーのステップまたは後輪を片足で踏んで前輪を浮かせて降ろせると1人でもいいのですが、重いベビーカーだとこれが難しいので車内にいる大人が前輪を持ち上げながらハンドル操作をする大人と協力して車体をホームへ降ろします。乗降車時は短い時間でのベビーカー操作が必要ですが、慣れてくると大人2人で協力し合いながら流れ作業のように手早くできるようになりますよ。
2人用大型ベビーカー降車の注意点
後ろ側に向かって降りる方法ですので、ハンドル操作をする大人の体は後ろ側に向かって歩いています。ホームの幅が狭い場合は後方にも注意を払いつつ、ベビーカーを降ろしたらすぐにストップしてください。 操作が難しい場合は、普通に正面を向いて降りましょう。
この際、後輪を降ろす時にベビーカーを持ち上げる力がかなり要りますので、ママが先に降りて前輪側を持ち上げ、力の強いパパがハンドル操作をして後輪を持ち上げる方が良いでしょう。
▼生後2、3ヶ月の赤ちゃんとの遠出にはこちらの記事をどうぞ▼
生後2ヶ月子供連れの旅行シミュレーション!移動手段と注意点を解説
ベビーカーで電車を利用する際の注意点
・ベビーカーは車両の端の広いところなど邪魔にならない場所に停めましょう。
・けがや事故を避けるため、できるだけ混雑時をさけて利用しましょう。
・ベビーカーの停車時は、ホームでも電車内でも安全のため必ずストッパーをかけてください。
・泣いたらどうするか事前に考えておきましょう。抱っこひもを一緒に持ち歩くことをおすすめします。
・乗車後は車両移動は危険ですのでなるべく避けてください。余裕を持って乗りたい車両の前で待機するようにしましょう。
・ベビーカーの安全ベルトを必ず赤ちゃんに装着してください。
▼ベビーカーでの新幹線移動はこちらの記事をどうぞ▼
ベビーカーで新幹線に乗る際のコツとは?荷物置き場と注意点も解説
ベビーカーの電車移動まとめ
ベビーカーでの電車移動は冒頭で説明したように、事前に確認するべきことがたくさんあります。エレベーターの有無を知っておくことは必須ですが、最寄りの駅のスロープの有無や、いざという時にオムツ替えのできるトイレの場所も知っておくと安心です。
初めての乗車時は、事前に乗降方法を安全な場所で練習を兼ねてシミュレーションしておくとスムーズですよ。常に安全な方法を考えて危険防止にも努めましょう。
ベビーカーでの電車移動は、この記事でふれた点に気をつければ快適に移動することができてとても便利です。電車は公共の乗り物ですので色々な方が乗っているということを理解してマナーを忘れず、また助けが必要な際には遠慮せずすぐに声をあげるようにしましょう。
▼電車の中で赤ちゃんのぐずり対策はこちらの記事をどうぞ▼