1日の終わりにやってくる寝かしつけという仕事。一緒に寝てしまって気付いたら朝…やりたかった事が夕べもできなかった!毎日毎日なかなか寝てくれなくてイライラする!そんな日が続いていませんか?
わが家には6歳、4歳、1歳の3人の子供がいますが、上の2人に対して一般的な寝かしつけは現在していませんし、間もなく末っ子への寝かしつけも終了予定です。そんなわが家の就寝事情をご紹介します。
子供ふたりの寝かしつけをやめたのは2歳と4歳!
我が家の寝かしつけスタイルですが、欧米のような赤ちゃんの頃から自室で寝るまで放置、という方法をとってきたわけではありません。上の子2人は、子供部屋で布団を敷いて2人だけで寝るようになってもうすぐ2年が経とうとしています。4歳と2歳の頃から始めた習慣なんです。
夕方お風呂に入り、夕飯を食べて歯磨きをしたら、2人はそのままおやすみーと子供部屋へ向かいます。自分たちで布団を敷いたり、まだ時間が早い時には、絵本を読んだり話をするために私が呼ばれたりもします。
ですが基本的には、私はそのあと食器などを片付けるためキッチンへ戻り、末っ子を連れて別の寝室へ。末っ子にも特別何をするでもなく、寝つくまで隣にいるだけです。今のところは、これがわが家の就寝時間の流れです。
寝かしつけはいつまで?卒業を考えるきっかけとは
もともとは私も、子供達と一緒に寝ていました。いちばん上の子と夫と3人でベッドに寝て、真ん中の子が産まれてからはベッドの横に布団を敷いて…とずっと同じ部屋で寝ていました。
夜間の授乳もありましたし、トイレ、のどが乾いたなど子供ってしょっちゅう起きるんですよね。その度に付き添っていたので、一緒の部屋にいる方が良かったというのもあります。
妊娠中に危険を感じた上の子たちの寝相にどう対処する?
しかし3人目を妊娠した事をきっかけに、このままでいいのかと疑問を持つようになったのです。子供達と寝ていると、手や足が無防備なお腹へ向かって飛んできたり、ベッドから転げ落ちてさらに布団からもはみ出て、気付いたら廊下に…という寝相の悪さも気になってきたのです。
正直、おちおち寝ていられない!という気持ちでしたね。子供達が暴れる危険地帯で、妊娠中に眠ることに不安を感じるだけでなく、産後は授乳しながら上の子2人が寝るまで付き合うのだろうか…?と思ってしまったんです。
産前産後の安全確保のため、そして授乳を含めた、寝かしつけ3人分の同時並行に無理を感じたのが、寝かしつけをやめようと思ったきっかけでしたね。
子供が一人で寝るタイミングは子供部屋を作る時!?
そこでちょうどいいタイミングがやってきました。3人目の出産前に引っ越しをして、環境が変わったのです。これを逃さず、子供たちだけで寝るきっかけにしました。まずは子供達に宣言します。「今日からここが2人の部屋でーす!」「そして今日からここにお布団を敷いて2人で寝ていいでーす!」と。
〇〇していい、と言われると条件反射で「わーい!」となってしまう4歳と2歳。引っ越し初日はとにかく、疲れさせて眠くなるようにに努めました。いつもと違う環境にどうしてもテンションが上がりがちですが、まず一晩寝てみて様子をみること。成功体験を作ってしまうことが大事だと考えましたね。
夕方早めの時間からもう布団を敷き、2人でごろごろ過ごしてもらいます。今日ここで寝るんだってー!こっちの布団がいい!枕はこっち!と勝手にシミュレーションしてもらうためです。
寝かしつけをやめた初日、子供の反応は?
さて就寝時間になり、部屋に行ってもらいます。しばらくはくすくす話す声が聞こえたり、お茶が飲みたいと2人そろってリビングに来てしまいましたが、日中の疲れもあったからか30分ほどで就寝。これが寝かしつけをやめた初日となりました。
しかし自分で寝ることに慣れてきてからの方が、やっぱりお母さんと寝たい、お兄ちゃんが先に寝ちゃって寝られない、などとどちらか取り残された方が起きてきてしまう事があったのです。
そんな時は一緒に子供部屋まで行き、布団に横になってもらってから部屋を出ます。「自分で寝る」という体験を積み重ねてもらうことを意識していましたね。
寝かしつけをしないことで親には大きなメリットが!
子供たちだけで寝るようになってくれると良いことのひとつは、まず自分の時間が持てます。日中育児に忙しいママにとっては、なんと言ってもこれが一番大きなメリットですよね。週末はそれが夫婦の時間となります。
また、子供たちの様子を観察していて気付いたことがあります。自分たちだけで寝られる!というのが自信につながったようで、お友達やおじいちゃんおばあちゃんの所へお泊りに行きたいと言うようになったのです。
小学生で寝かしつけを卒業すると自立心が養われる!?
小学生になると、時間の感覚やつながりも分かってきます。いちばん上の子は、夜更かししてしまうと朝起きるのが辛い、寝坊すると朝バタバタする、などと自分なりに考えるようになりました。
真ん中の子が布団に入ってからも寝ずにふざけていると、「朝起きられないよ」とたしなめたかと思えば、さっさと寝てしまいます。今は上の2人が末っ子と一緒に寝たいとしきりに言うので、3人で子供部屋に行ってもらう日もあるくらいです。
ただ、1歳の末っ子はまだ「寝なきゃいけない」という感覚がないので、上の子たちに遊んでほしくていたずらばかり。騒がしくなってしまう日は、私も一緒に子供部屋に行き、末っ子が寝るまで部屋にいます。すでにお気に入りの枕があり、昼間もその枕を引っ張り出して勝手に寝てしまうぐらいなので、3人で寝てくれるようになる日も近そうです。
子供の寝る時間が遅いなら、寝かしつけ習慣を見直すとき
わが家はたまたま、一緒に寝る兄弟がいることでスムーズに行ったのかもしれません。ちょうどいいタイミングで引っ越しもありました。ですが、「眠る」ということへの抵抗をなくして自分の意志で眠りにつけるようになるために、子供だけで寝る事ができた!という成功体験が良い影響を与えたのかなと感じましたね。
環境がそこまで大きく変わらなくても、シーツを新調したぐらいのタイミングで始めてみても良かったかなと思いますよ。子供の睡眠不足や睡眠障害が問題視される現代で、まだ小さな子どもでも自力で眠る事ができるというのは、今後の成長にも大きなメリットとなるのではないでしょうか。
実際、自分たちだけで眠るようになってからの方が、寝つきが良く朝の目覚めがいいことを実感しています。週末だからと言って、無意味に夜更かししたがることもなくなりましたね。無理に子供だけで寝かせる必要はもちろんありませんが、成長のひとつとして挑戦してみる機会を作ってはいかがでしょうか。子供が自分で眠る力について、考えるきっかけになれば幸いです。