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1歳半検診でひっかかる理由と勧められた親子の取り組みとは?

 

1歳の検診とは違い、1歳半検診では身体測定や歯の検診の他に、子どもの発達もチェックされます。成長してから初めて子どもの発達をチェックされるということで、どんなことをするのか気になりますよね。

私の地域の1歳半検診では言葉がどれくらい出ているかアンケートに記入し、保健師さんの前で積み木を積めるかどうかや、1枚の紙に車や動物がいくつか書いてあるものを見せられて「◯◯はどれかな?」と保健師さんに聞かれて、子どもが正しいものを指さしできるかどうかのチェックをされました。

この内容を聞いて、うちの子はできないかもしれない…と不安になる方もいると思います。ひっかかってしまうと発達障害と言われてしまうのか、保健師さんから厳しいことを言われてしまうのではないか、など心配になってしまいますよね。

また自分の育て方がいけないのでは?など、どんどん不安が膨らんでしまう方もいると思います。実際にわが子が1歳半検診でひっかかってしまった私の経験をもとに、その後どうなるのか、アドバイスを受けた子供との関わり方、支援を受けての子供の成長ぶりを紹介していきたいと思います。

1歳半検診でひっかかってしまった理由

1歳半検診でなぜ私の子どもがひっかかってしまったのか?

私の子どもは積み木は楽しそうに積んでくれたのですが、この時点での発語量は「どうじょ」「わんわん」「にゃー」「かあしゃん」くらいで少なく、指さしチェックも興味を示してくれずにまったくやってくれなかったのです。1歳半検診では1つできないことがあってもひっかかるということはないのですが、指さしも言葉もないということでひっかかってしまったのです。

しかし検査でひっかかってしまった場合でもすぐに大きなところに検査に行かなければならないとかそういったことはありません。1歳半というまだまだ成長の個人差が大きい年齢でもあるので、大体は要観察ということになると思います。

発語と指さしについて発達のアドバイス

保健師さん
絵本の読み聞かせなどをしながら物の名前を言ったり、話しかけてあげるようにしてみてくださいね。

2歳の歯科検診の時にまた様子を見させてください。

私の場合はこのように指導いただいて検診が終わりました。もしこれから1歳半検診に行かなくてはならないけれど、ひっかかりそうで心配だと思っている人は、保健師さんは厳しいことを言うというより発達についてのアドバイスをしてくれるので、あまり身構えずに受けに行ってほしいなと思います。

むしろ保健師さんはとても気を遣ってくれていて、お母さんを傷つけないように言葉を選んでくれていると感じました。しかし、私と子供の場合はこれだけでは終わらなかったんです。

2歳検診でも発語の少なさを指摘され、発達支援教室へ

私の子どもの場合、1歳半検診でひっかかってしまった後の2歳の再検診の時にも、「言葉が少ない」ということで保健師さんから紹介を受けて、市の発達支援の教室に月2回通い始めました。

発語の少なさについて指摘を受けた時は不安になったものの、これは逆にいい機会だと感じましたね。というのも、私は専業主婦で子育てをしており子どもは保育園には通っていなかったので、同じ歳くらいの子どもの集まる場所に行けることはいい刺激になりそうだと思ったのです。

実際に支援教室に通ってみると、子どもも楽しそうにしていましたし、手遊びなどを教えてくれるので家で一緒に踊ったりもできてよかったですね。また、同じ歳の他の子どもを見られるので、普段自分の子どもだけを見ていると気づかないことを知ることができたんです。

 

発達支援で気づいたわが子の成長

私の子どもの場合は言葉は出ていなかったのですが、きちんとイスに座って待てたり、片付けの時間になると遊ぶのをやめて片付けるなど、「できないこと」でなく「できること」に気づいてあげられたのです。

家の中だけだとできることはあたりまえになってきてしまって気づきにくいので、教室に通うことによって「これはまだできないけれどあれは他の子よりできてるから個人差だよね」と思い詰めずにすみました。

また教室の時には担当の保健師さんがつくので、困ったことは相談しやすいのも良い点でしたね。保健師さん目線でノートにその日の様子を書いてくれるので、第三者から客観的に見た子どもの様子を知ることができて勉強になりましたよ。

 

支援教室からの経過、指さしから発語が急増!

1歳半検診の後も肝心の言葉はなかなか増えなかったのですが、指をさして聞いてくる物の名前などを根気強く答えたり、一緒に手遊びをしたりしているうちに、2歳半ごろになると喋る言葉が一気に増え始めたんです。

今までは指さしだけで聞いてきた物を「これなに?」と聞いてくるようになりました。そうなってからはどんどん言葉が増えていき、言葉が出始めた2歳半からの1ヶ月ほどで2語文を少しずつ喋るようになってきたんです。

欲しいものを指さして「ん!」と言っていただけだったのが、3歳近い今では「ぎゅうにゅう飲む」「パン食べる」などきちんと言葉で言えるようになっており嬉しい成長を感じましたね。

1歳半検診の結果を心配しすぎないで

1歳半検診でひっかかってしまうとショックですよね。私も自分の子どもが言葉が少ないことはうすうす自覚していましたが、実際にひっかかってしまうと覚悟はしていてもやはり衝撃がありましたね。

ただ子どもは、小さい時ほど成長の個人差が大きいものです。体格でも一目で見てわかるように、大きい子と小さい子ではかなり差がありますよね?それと同じで、発達の個人差もまだ1歳半では目立つのではないでしょうか。

経験者として言わせてもらうと、1歳半の検診でひっかかったからといって、自分の育て方が悪いのではないかなどと悩まないでほしいなと思います。絵本を読んだり子どもに話しかけてあげるなど、今できることを無理をせずにやってみて、様子をゆっくりみてあげましょう。

▼1歳半検診の内容について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ▼

1歳半検診の内容すべての項目を詳しく解説!

 

大事なことは「できること」に目を向けること

心配で気になってしまうなら市の児童相談でアドバイスをもらったり、安心するために検査を受けるのもいいと思いますが、あまり思いつめないようにしましょうね。

なぜなら、ママが悩みすぎると「できないこと」ばかりに目がいってしまい、肝心のお子さんの「できること」に気づいてあげられないかもしれないからです。これは親子にとって寂しいことではないでしょうか。

今しかない1歳児の可愛い時間。普段よりもしっかり子供を観察してみると、「何のことを言っているのか理解してあげられなかった喃語、実はこのことを指しているのかな」「発語が少なくてもこちらの言葉を理解しようと、目線を向けたりうなづいたりしてくれている」など、日毎の成長を感じることができるのもこの時期ならではですよ。

私とわが子の体験が誰かの助けになればいいなと思っています。

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