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1歳児のしつけはどこまで必要?場面ごとの上手な伝え方!

少しずつコミュニケーションが取れてくるようになり、何をしていてもかわいい1歳の時期。意志もはっきりしてきて、喜怒哀楽も表現するようになり、赤ちゃんから子供に一歩進んだような感じがしてくる頃ですよね。

ひとりで歩き始める子が多いのもこの時期。同時に危ない事や、やってはいけない事が目につくようになる頃でもあります。

そんな1歳の時期に、しつけは必要なのでしょうか?必要だとしたらその方法は?また、どこまで言っていいものなのでしょう。

1歳のしつけはいつから必要?思わず声を上げそうになる時

動ける幅が大きく広がると同時に、楽しい事をどんどん自分で見つけていくのが1歳の時期。「スプーンでお皿を叩いたらコンコン良い音がする!」「公園でお砂を投げたら飛んだ!」「おもちゃを投げたら楽しい!」

とにかく本能の赴くままに動く1歳児。そりゃ本人は楽しいでしょうが、危ない事もあります。今1歳3ヶ月のわが家の三男も、とにかく自分の欲求のみで動いているのがよく分かります。

「ママに駆け寄ったらこっちを見てないから、手に持っていたおもちゃを投げつけてみる」「お兄ちゃんがちょっと置いた隙に鉛筆をかじって走り出す」「パンを握って口に入れる、入れすぎたからちょっと出す、手に付いてなんかヤダからぶんぶん、お兄ちゃんめがけて投げる」

とにかく痛い事、お行儀が悪い事、危ない事のオンパレードです。2歳目前にもなると、思わず声を上げそうになる事ばかりで、それでもどこまで言っていいものか分からずモヤモヤしているお母さんも多いのではないでしょうか。

1歳でしつけは厳しい?実は子供に伝えたいことはシンプル!

怒ってしまうには1歳はまだ早い時期だと言えます。それは、「怒らなきゃいけない状況」を作ってしまう原因が、主に本人以外にあるからです。「本を破いた!大事なものを壊した!危ないものを持っている!」それは手の届くところに置いてしまったから。

1日中ぴったり張り付いている事はできないものの、あらかじめ危険やいたずらを防ぐ事はできます。それでも赤ちゃんも知恵をつけてこちらの予防策をどんどん上回ってきますが、それはもうある程度どうしようもない場合も。そこで、しつけとして教える事が必要になってきます。

これから2歳3歳とどんどん激しくなっていく子供に、あらかじめしてほしくない事を伝えておくんです。生活習慣や社会のルールを教え始めるためのいい機会が、1歳の日常にはたくさんあります。それが先ほどの物を投げたり、叩いたり、危ない事をした時です。

1歳しつけの怒り方とは?目と表情で理解をうながす

では、赤ちゃんと幼児のはざまの1歳児には、どこまで言っていいものなのでしょうか。こちらの言葉が分かっているか分かっていないかというと、実はけっこう色々分かってきている1歳児。意味を正確に理解はしていなくても、こちらの表情をじーっと見て判断できる事もあるようです。

しかし1歳だと、良い事悪い事という認識がまだありません。だからなんでもやっていいかというと、そんな事もありません。誰かが悪い事は悪いと教えない限り、いつまでも悪いという認識を持てませんし、それは親の役目ではないでしょうか。

物を投げたら「痛い、危ないよ。」食事中に遊んでしまったら「ご飯を食べる時間だよ。」目を見て真剣な顔ではっきりと言う事で、もしかしてやってはいけないの?と1歳ながらに気付くきっかけになります。

言わなければ、やって良い事と良くない事があると気付いてくれる事もありません。親の様子を見たり、まだうまく言葉にできないながらも伝えようとしてくれるこの時期だからこそ、こちらからも伝え始めていいのではないでしょうか。

1歳のしつけは食事前の習慣からスタート!

また、必要な生活習慣を身に着けるために、しつけが必要とされるものもあります。使った物はしまう、外から帰ったら手を洗う、食事のあとは歯を磨くなど、大人は特に意識せずやっている事でも子供はよく見ています。一緒にやってみる事で、本人も親と同じ事ができて楽しいでしょうし、楽しい方が身に付きやすいもの。

わが家では長男次男が順番を争うように手洗いしているのを、三男は見ているようで…。三男とふたりで買い物から帰った時、うっかり先に買って来た物をしまおうとしていたら、すでに洗面所の踏み台によじ登っていた三男がこちらをじーっと見ていた事があります。

なんでも真似して吸収する1歳児、こちらも姿勢を正される思いです。

1歳のしつけ方とは、良い習慣をつけること

一言にしつけと言っても、危険から守るために必要な事や人と付き合っていくためのマナー、生活習慣などその意味は幅広いもの。素直に見よう見まねでなんでもやってくれる1歳の時期に、いい習慣を身に着けさせない手はありません。

「おもちゃを出したら一緒にしまおう」これはいつもまわりがやってくれていたら気付けない事。

「投げないで、大事にね」物を大事にする事は人を大事にする事につながります。

「手を合わせていただきます」ぺこりとできたら食事への感謝も覚えられます。

「手を洗う、歯磨きをする」自分自身の体を大切にする事も伝えたいですよね。

まだ意味が分からないのでは…と思って言わなければ、いつまでも分かりません。でも、言っていれば少しずつでも伝わります。逆に言葉が理解できるようになってから急にアレコレ言い出しても、子供を戸惑わせてしまう場合があります。

しつけなきゃ!と頑張りすぎず、身に着けてほしい事を一緒にやってみる事から始めると、生活習慣について改めて考え直すいい機会になるかもしれません。

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