保育園児・幼稚園児

幼稚園バスに乗る?乗らない?迷った時の決め手やメリットとは

お母さん
これから幼稚園に通わせようと考えているお母さん、バス登園のメリットとデメリットについてご存知ですか?

朝決まった時間になると、あちこちで一斉に見かける幼稚園バス。憧れるお子さんも多いですよね。入園にあたって、幼稚園までの距離によっては乗せるか乗せないかで頭を悩ませる親御さんも多いのではないでしょうか。わが家は引っ越しがあった関係で、2か所の幼稚園に子供を通わせました。

どちらでも園バスを利用したのですが、その理由には距離だけでなく、家庭の事情も大きく関係していたのです。家族構成や幼稚園の仕組みなど、バスを利用するかしないかの決め手になるものとは?乗せる際に悩んだ事についてもご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

家からバス停までの距離やコースは入園前に確認を

最初の幼稚園には長男が通ったのですが、この時はほぼ即決でバスを利用しました。幼稚園までがとにかく遠かったのです。指定されたバス停でさえ自宅から自転車で10分弱の距離でした。

バスコースは年度ごとに調整しているそうなのですが、当時のわが家方面にもう少しコースを伸ばす(バス停をつくる)には、あと何人か同じ方面のお子さんの入園がないと難しいとの事でした。それでも幼稚園まで距離があったわが家にとっては、通園バスが利用できることは大きなメリットでした。

家から幼稚園まで歩きまたは自転車で通えて、家からバス停までは遠いという家庭では、逆にバス通園をするメリットが少ないですよね。バス停やバスの周回コースは幼稚園によって異なります。通園を考えている幼稚園に事前に確認しておくとよいですね。

通園バス利用の決め手は延長保育も利用可だったこと

長男がもうひとつバス通園に決めた理由として、幼稚園の延長保育を利用した際「バス登園の子は帰りもバスで送ってもらえる」というシステムがあったからです。そのためか通園バスに人気があり、本数が多いにも関わらず常に定員いっぱいでした。

兄弟でも上の子はバスなのに、下の子がいざ入園したらバスに乗れず空き待ち…という話も聞いたほど。

こういったバス通園の決まりも幼稚園によって異なりますので、家庭の状況でメリットとなるのかどうか知りたいところですね。兄弟枠についても、あわせて入園前に確認できると安心です。

楽しいバス通園に気になる子供同士の関わり合い

バス通園を始めるにあたって私が心配だったことの中に、子供が楽しく通えるかどうかという点がありました。同じバス停に同学年の園児はおらず、しかも女の子が多かったため長男は仲良くしてもらえるかしら、と気になっていたのです。

しかし、そこはさすが子供同士。あっという間にみんな仲良くなり、ガードレールから車道をのぞき込むようにして全員でわいわいとバスを待つ姿は可愛いものでしたよ。バス通園のお友達関係については心配無用だったなという印象です。

まずは大人が見守ってあげる姿勢でいるとよいかもしれませんね。

次男が利用した幼稚園バスの理由は家族構成

わが家が引っ越してから通う事になった新しい幼稚園も、バス登園を選びましたが今回は距離ではなく、家族構成が理由です。

長男が年長、次男が年少としてスタートするタイミングでわが家に新生児が生まれ、上の子たちの送迎はバス停までで精いっぱいだったのです。しかし幸いなことに、年度が変わるタイミングでのバスコース変更で、家の目の前をバス停にしてもらう事ができました。

春先とは言え、1日に2度送迎で外に出る事になります。外で待つ時間が長くなってしまうとスリングの中の新生児が心配ですが、自宅の窓でバスを確認してから出ればいいのでとても助かりました。

実際にバス登園を経験したメリットまとめ

そしてまさか再び引っ越しをすることに。今度は道を挟んで反対側、近距離での引っ越しだったのですが、それによってバスが家の目の前まで来られなくなってしまいました。地理の関係上仕方のないこととは分かっているのですが、猛暑のなか、雨風のなか、雪のなか、赤ちゃん連れで信号を渡ってバス停までの送迎に苦労する事も…。つまりこの道のりで大変だと思っている時点で、バスを選択して良かったと本当に思います。

もちろん、良かった事はそれだけではありません。まず天気が悪い時は本当に助かります。車での送迎が基本的にNGな幼稚園では、悪天候が最大の敵になる場合があります。

特に年少さんの頃は雨の日など、子供自身でさえ行きたくない気持ちに拍車がかかりがち。それに対処するお母さんも登園させるだけで疲労困憊…という話をよく聞きました。その点バスなら乗せるところまで頑張ればいいので、だいぶ気持ちが楽です。

園児の仲の良さは学年を越える

また、バス登園の園児の仲の良さは学年を越えます。次男はかなり陽気なタイプなのですが、お迎えの時にバスのドアが開くと全員揃って変なポーズをしていたり、先生まで爆笑している事が多々あります。と言うかほぼ毎日…。聞くと、いつも次男のおふざけにみんなが乗ってくれているそうです。

朝、バスに乗る瞬間に女の子に「ここに座って!」と声を掛けられたかと思えば、同じクラスの男の子に「こっちでしょ!」と言われて悩んでいる姿に驚かされる事もあります。そういう時に女の子の隣を選ぶ事にもっと驚かされましたが(笑)

バス登園のデメリットになりうる時間の差

これは各園・各家庭のバス事情によってメリット・デメリットにもなりうるのですが、うちの場合はバス通園だと帰宅時間が歩きの子に比べてだいぶ遅くなる場合があります。次男が通っている幼稚園では基本14:00帰園なのに対し、次男がバスで帰ってくるのは15:15です。朝送る時間も、今通っている幼稚園では歩きの子が8:30~9:00登園なのに対し、次男は9:35にバスに乗っています。時間にこんなにも差があるんです。

できるだけ遅く帰って来て欲しいと思う事、ありますよね?!であれば帰宅時間が遅くなるのはメリットですが、早く帰って来てほしい家庭にとってはデメリットです。朝の登園時間に関しては歩きの子に比べてむしろ早いと言うバス登園家庭もありますが、帰園時間は遅くなる方が多いようです。帰りのバスの本数が少なかったり発車時刻が遅めだったりすると、この傾向が出てきますね。

ただ、家庭によっては子供が小学校に進学する事を見越して、朝は早めの時間に慣れて欲しいという考えもあるので、朝夕のこの時間の差をメリットととるかどうかは家庭状況によると思います。わが家は、小学生の長男の登下校時間との兼ね合いも踏まえて、今のところ朝は遅め時間で助かっているので、わが家の場合はメリットとなっています。

朝夕のバス登園で出てくる時間の差は、バスルートやバスの本数、園の方針など様々な状況が絡み合って構成されるものです。気になる方は事前に詳しい時間を確認することをおススメします。

バス登園の最大のデメリットは車酔い!?

そして思いがけずバス登園のデメリットとなる出来事が発生したのですが、それは次男の車酔いでした。家族で車に乗って出かける際に具合が悪くなる事が何度かあったのですが、車酔いではないかと確信したのがちょうど入園前だったんです。

園にも伝えていて気にかけてもらっていたのですが、結局私の心配はよそに年中になっても酔う様子は一度もなく、子供も毎日それはそれは楽しそうにバスに乗っていました。

もしかしたら、お友達同士でおしゃべりをしながら乗っていた事が本人のいい気分転換となり、車酔いしづらい環境だったのかもしれません。そうはいっても普段から車酔いをしてしまうお子さんにとっては、バス通園を選ぶと毎日のことですのでつらい環境になってしまいますよね。

バス登園の親子交流について

バス登園で一番感じるのは、やっぱりみんなの仲の良さです。

子供達も毎日決まったお母さんを見るからか、用事があって幼稚園に行く時や道端でも「あ!次男君のおかあさん!」と私にも声を掛けてくれます。同じクラスの子供のお友達から、毎週この曜日に幼稚園のあと公園で遊んでいるんだけど来ない?と誘ってもらったこともありました。

今の幼稚園はできるだけ各家の前に停まろうとしてくれてみんなひとりずつバスに乗って来るので、それぞれバス停が同じお友達がいないんですね。その分歩きの子達のように、幼稚園の後に遊ぶ約束をしづらい事がどうしてもあります。これをメリットととるかデメリットととるかは、また家庭によって違いが出てくると思います。

子供の性格と家庭状況も考慮してバス通園を決めよう

最後にバス登園のデメリットになりうる点として、わが家の子供の性格や特徴が原因となることがあります。次男はかなりマイペースなのでこのままバス通園だと、小学校進学でいざ歩きになった時はどうなるのかしら?と心配な点があるのです。

末っ子も1歳を過ぎたので、朝の早め時間の感覚に慣れてもらうためにも来年度はバスから歩きに変えようかなと考え中です。雨のなか雪のなか、ワガママ下の子コンビを連れての登園はさぞ大変だろうと予想はつくのですが…。それもまた後で振り返ったら良い思い出になるはず…。

今はバスの位置情報サービスが使える園も多いので、スマホで現在地を確認しながら朝の用意を進める事もでき、本当に便利です。家から幼稚園までの距離とバス停、乗車時間、家庭事情なども考慮しつつ、バス登園を検討してみてはいかがでしょうか。

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