4歳になる年の4月、期待と不安を胸に新しい環境へ踏み出す我が子…”3年間ずっと一緒だったから少し寂しいな…”なんて気持ちは登園初日に飛んで行ってしまう方も多いはず。私もまさにその一人でした。
我が家の場合は、登園初日は本人が何が何やらわからないままにバスに乗せたので、泣くことなく登園できました。しかし、登園2日目から親と子の”幼稚園に行く、行かない”という戦いが始まったのです。今回はそんな我が家の体験を交えて幼稚園に行きたくないと言われたときの対処について考えていきたいと思います。
幼稚園に行かせる理由、自問自答を繰り返す朝
我が家では、朝起きてから子供が”今日はどこに行くの?”と聞いてくるまでは子供にばれないように身支度を進めていました。しかし、一度”幼稚園に行く”ことがばれてしまうと、もう力づくで服を着せ靴を履かせ、さらわれるようにバスに乗せるという毎日でした。
数日経つと、泣きわめくのではなく”しくしく”と泣いて”幼稚園怖い、ママと行きたい”としおらしく泣き出しました。
これは…心が痛い!してやられた感満載です。
私はお金を払いこんなに嫌がる子供を無理矢理行かせるなんて鬼なのではないか?と。
幼稚園では同年代の子が大勢いて、優しい先生が遊具遊びやお絵かきに根気よく付き合ってくれて、家庭ではできない初めての経験も得られるのですから、行った方がよいのは明白です。何より、もう4歳の子の遊び相手を1日中する体力がこちらにない。
しかし、毎朝泣かれては”こんなに泣くなら無理に行かせる必要はないんじゃないか…”とそう思ってしまいますよね。
幼稚園の先生はやはりプロ!
我が子は、入園してから一週間はずっと先生に抱っこをしてもらっていたそうです。”先生すみません”と心の中で思いつつ、日に日に落ち着いて幼稚園に行く我が子を見て”先生ってすごいなぁ"と思いました。
父母会等で幼稚園に行くとわかるのですが、先生方は園児全員覚えてるの?というくらいたくさん子供たちに声掛けしてくれています。また、我が家が通わせている園は家庭での呼び名で子供たちを呼んでくれていたため、みんな大変リラックスした様子でした。
そしてなんといっても保育や教育に関してはプロです。家ではできなかったことも、進んで自分からしたりできるようになっていたり、毎日が驚きの連続でした。そんなこんなで我が子は2週間ほどで泣かずに行けるようになったのです。
幼稚園を休むハードルは高い?低い?
やっと幼稚園に慣れてきたころ、集団生活の洗礼”風邪”をもらってくる子多いですよね。我が家の場合も入園して1か月経たない頃にRSウイルスをもらってきて、4日ほどお休みをしました。
治って、”さぁ、今日からまた幼稚園行けるよ~!”というと、”幼稚園やだ!”の一言。そんな…また振り出しに戻るの…?と絶望です。そんな時の我が家での休み明けの対策をご紹介します。
幼稚園を嫌がる子供の言い訳を聞いてあげて
”まぁ今日一日くらい休ませてもいいか…説得は明日頑張ろう。”と思っては負けです。子供は味をしめて明日以降も繰り返してしまいます。この一日は大変重要です。賢い子供は事あるごとに”しんどい”と嘘をつくようになってしまうかもしれません。
もちろん本当に体調が悪そうであれば、そこは休ませましょう。しかし、親の気持ちの揺れを4歳ともなると見逃しません。ですから病み上がりの登園初日は登園時間まで少し余裕を見て、もし登園が嫌だと言ったらゆっくりどうして休みたいのか聞いてあげましょう。
“まだしんどいの”と小さな嘘をついてくるかもしれませんが、案外どうして嫌なの?でも先生たち待ってるよ?何か嫌なことあるの?などとじっくり聞いてあげると、自分なりに気持ちの準備をして”幼稚園行けるよ!”と言い出したりします。
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園児の子育ての悩み!子供がいじわるされたら親はどう対処すべき?
みんなが試した幼稚園へ行くための説得方法って?
親子が笑顔で登園するために行った”幼稚園いやだ合戦”の対処法を我が家を含め、私の友人たちから聞いたものをお教えします。
・お気に入りの人形と一緒にお着換え、用意、登園する
・帰ってきたら、公園行こう!と幼稚園後の楽しみを作る←おススメ!
・泣かずに行けるようになったらおもちゃ買ってあげると目標を作る
・後でママも行くから幼稚園で待っててという軽い嘘をつく(すぐに忘れる程度のレベルにしてくださいね)
・時間に余裕を持って、朝に思う存分甘えさせる←おススメ!
・先生にこれ渡してきて、これを伝えてくれる?と使命感を与える←おススメ!
このように多くの対処法があります。これだけあれば、お子さんにどれか効果のあるものが出てくるかもしれません。”幼稚園いやだ合戦”の最中の方はぜひ試してみてください。
病欠やら夏休みやら、少し長いお休みを挟むと登園再開の日はドキドキですが、しっかりと子供の様子と気持ちを汲んで抱きしめてお話を聞いてみてあげてくださいね。
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我が子に合った幼稚園って?一番悩む幼稚園選び
幼稚園に行くということは、家族だけではない他者のいる環境へ行くのですから、子供には大なり小なりストレスがかかります。なので、”幼稚園に行きたくない”と思うのも大変自然なことだと思います。
だからこそ、楽しく通えるような幼稚園を見つけるというのはご両親の一番の課題なのではないかと思います。そんな幼稚園選びについて私や私の友人たちの経験談をご紹介させていただきます。
幼稚園を選ぶ基準とは
幼稚園を選ぶにあたって、何を基準に選ぼう…近いところがいいな、教育体制がしっかりしているところがいいな、あるいは課外活動が多く自然と触れ合えるところがいいな…など基準は様々だと思います。
私の友人の場合、家からも近いしご近所さんはみんな行かせているからと選んだところがとんでもない幼稚園で、まさに子供からのSOSの意味での”幼稚園に行きたくない”があったそうです。転園したら機嫌よく行くようになったそうで、それを聞いてかなり衝撃を受けました。
私は完全給食というのに惹かれて決めた口ですが、たまたま子供に合った幼稚園だっただけで、親の主観で決めて子供に合わなければ本末転倒です。あくまで通うのは子供であるということを忘れずに、自分の子供に合った幼稚園をよく考えることが重要です。
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幼稚園の見学や説明会で見るべきポイントは?
私は、引っ越しが入園直前にあり見学もなしで幼稚園を決めました。しかし、友人曰く説明会はもちろんのこと、見学が何より大切だと言います。園の雰囲気、教育方針を知ることはもちろん、それ以外にもわかることがあります。
見学では普段の園の様子が見られるので、先生の園児に対する接し方や子供をちゃんと見てくれているかなど遊んでいる様子を見て、これは危ないとか、これはさせてみたいなど気になる点などがわかるそうです。
また、説明会では来ているママたちの雰囲気から園の雰囲気がわかるそうで、園の説明を聞きながら周囲を見てみるのも大事だそう。実際、ドラマかよ!と言いたくなるママ友の修羅場もあったりするそうで…幼稚園選び、私のように適当に決めてはいけませんよ!
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幼稚園に行きたくない気持ちも成長の一つ
今、我が子が楽しそうに幼稚園に通っている姿を見ると、”あぁ、初めての環境に行く不安を抱えながら、行かなきゃいけないことはわかっている、でも行きたくない”という心の葛藤を小さいながらにしていたんだなぁと思えるようになりました。
子供にとっても親にとっても新しい環境とは不安なものです。その不安を理解して、先生方と連携して子供のゆっくりとした気持ちの変化、成長に寄り添ってあげることが大切だなと思います。嫌がっていた子ほど、楽しく行く姿に成長を見られるので、幼稚園行きたくない合戦も今だけだと楽しんでみてください。
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