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授乳をミルクでするのは可哀想!?周囲の言葉で傷ついた私の体験

「え?ミルクで育てているの?」そんな言葉に傷ついたことはありませんか?

「授乳は母乳が基本だ」なんて昔の人の考えだと思っていたけれど、今の時代も変わってないんだと痛感した出来事が私にはありました。子育て経験があっても、当たり前のように母乳で育てていた人にはわからない気持ちかもしれません。

一生懸命育児に奮闘している中で、様々な所で言われてしまう何気ない一言。たった一言ですが、ミルク育児のお母さんにはひどく突き刺さることがあるのです。周りにとっては軽い気持ちで言った言葉でもあるでしょう。実際にあったミルク育児に対する周囲の反応と、私がそれをどうやって乗り越えてきたのかをお話ししたいと思います。

産前は母乳育児ができると思っていた私

双子の娘が産まれる前、友達とこんなやり取りをしていたんです。

友人
母乳で育てるの?
母乳で育てたいけど、2人分も出るかな?
友人
大丈夫だよ!私ちゃん若いし!私も母乳で育てているから!

この時は、なんだかんだ母乳で育てられると思っていました。実際娘たちが産まれると、哺乳力が弱く体力もなかったため、助産師から「まずはちゃんとミルクを飲めるようになるまで母乳練習はお休みしましょう」と言われてしまったんです。

その後ミルクはしっかり飲めるようになりましたが、母乳は飲めず、搾乳した母乳を少量とミルクを哺乳瓶であげていました。もちろんその間も、直母(直接おっぱいから母乳をあげること)の練習を毎日していました。

直母ができず母親失格と言われている気分

ある日、友達が娘たちに会いに来てくれました。数時間うちにいたので、娘たちのミルクの時間になってしまいました。ミルクを作ってあげているときの友達との会話。

友人
え?母乳じゃないの?
そうなの。おっぱいはまだうまく吸えなくて...搾乳した母乳はあげているんだけどね
友人
吸わせないとおっぱい出なくなっていくし、はじめは嫌がっても泣いても直接吸わせなきゃいつまでたってもうまくならないよ!それにミルクだと免疫とかつかないし、便秘にもなるし、最終手段だよ

正直私はその頃、ミルクでも栄養あるし搾乳も少しはあげられているし、直接おっぱいが吸えなくても良いや、と思っていました。でも、この友達の言葉を聞いてあなたは母親失格と言われている気分でショックでしたね。

友達が帰った後の授乳は直母でしてみたのですが、哺乳力が弱いためお腹がすいているのにうまく飲めなくて泣いて、疲れて眠ってしまい、お腹がすいているからすぐ起きて泣いて...を繰り返す娘たち。

これで栄養不足になってしまったら元も子もないと思い、「おっぱい上手にあげられない母親でごめんね」という気持ちで直母を一旦諦めてしまったのです。

ミルク育児へ見知らぬ人が放った一言

直母をほぼ諦めてしまったある日の出来事です。家族でショッピングモールにてお買い物をしたついでに、フードコートでご飯を食べることになりました。自分達の食事を終え、娘たちもミルクの時間に。私たち家族を見て、「双子ちゃんだ!可愛い!」と言ってくださる方もいました。

そしてある通りすがりのおばあさんにも声をかけられました。「あら双子ちゃん?可愛いわね。よくミルク飲んでいるわね」私はお礼を言い、この時は普通のやり取りでした。

しかし、ミルクも終わって旦那がトイレに行った隙にまたやって来たのです、さっきのおばあさんが。

 

おばあさん
ミルク終わったのね。今、何ヵ月?お家でもミルクなの?
生後2ヶ月です。ミルクが多いですね...。
おばあさん
おっぱいじゃないの?
うまく吸えなくて...搾乳したものはあげているんですけど...。
おばあさん
こんなに小さいのに可哀想にね

見ず知らずの人にまでこんなことを言われてしまい、とても悲しくなってしまったのです。わざわざミルクが終わるのを待ち、旦那のいない時を狙って来るなんて、どうしても私に嫌味を言いたかったのでしょうか...。

母乳をあげられず友達の一言が重荷に

「え?母乳じゃないの?」と言われてしまった友達とは連絡はとっていたものの、授乳の話はしなくなっていました。しかし、また会うことになったんです。できるだけ授乳の時間にかぶらないようにと友達が来る直前にミルクをあげたのですが、その日友達はさらに何時間もうちにいたので、結局授乳の時間に重なってしまいました。授乳の話はしたくなかったので違う話題を振っていたのですが、突然授乳の話に切り替えられてしまいました。

友人
まだミルクなの?
飲めないのも可哀想で諦めちゃった。搾乳続けて、もうちょっと大きくなってからチャレンジしようと思っているの。
友人
そっか。私も最初、全然母乳が出なくて混合(母乳+ミルク)だったよ。でも生後3ヶ月過ぎから急に飲めるようになって、今では母乳だけになったから大丈夫!とりあえず吸わせてみなよ!そのうち母乳だけで平気になるから。
そうだね!気が向いたら頑張ってみる。

内心はぁぁとため息でしたね。きっとこの時、友達は直母がうまくいかない私を励ましてくれようとしていたのだと思います。でもそのときの私にとっては、気持ちは嬉しいけれどやっぱりその一言がとても重荷だったんです。

ミルク授乳に対する周囲の言葉にどう対応した?

どこかに行くたび、色々な人から言われてしまう何気ない一言。毎回傷ついて、このままでは心が持たないと思いどうしたら楽になれるか考えて行き着いた結果は、「他人は他人。うちはうち。」だったんです。

母乳をあげたいなんて母親である私が1番思っていますし、できないなりに搾乳をあげたりしているんだ!ミルクだって栄養満点だし、ミルクだけでも立派に育つから大丈夫!世の中あげたくてもあげられない人もいるんだから私はミルク育児の人の味方になろう!そう思うようになったのです。

ミルクでもちゃんと育つって知らないのかな?と思うようにすると、気持ちが楽になり何を言われても気にならなくなっていきましたよ。

母乳をあげられず悩むお母さんへ

「ミルク育児だと赤ちゃんが太っちゃうよね」

→大きくなるならいいじゃない。

「ミルクなの?」

→そうです、ミルクです。

「母乳あげないの?」

→はい、あげられないけどミルクでも十分です。

自分の中に罪悪感があるとどうしてもちょっとした一言で傷ついてしまいます。その罪悪感をどうやって消すか。そのことが乗り越えるポイントになるのではないかな、と思います。

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