気がつくと赤ちゃんだったはずの子がもうすぐ1歳半。
1歳を過ぎる頃から歩くようになったり、言葉を発するようになったり、また食事も摂れるようになったりと、子供の成長ぶりには目を見張るものがありますね。
私には4歳と0歳の男児がいるのですが、今回は長男が1歳半だった頃の母子手帳を見返しつつ、最近1歳半検診を受けたばかりの次男の問診票にあった項目を見比べながら、1歳半検診の内容と検査項目についての詳細をお話ししたいと思います。
1歳半検診の積み木は、指先の動きの検査
1歳半検診では、生後9・10ヶ月検診時にはあまり重要視されていなかった、身体能力に関する項目が詳しく問われます。以前の検診時は、子どもによってつかまり立ちができている子、まだできない子などの差が大きい時期でしたので、深く問われることはなかったんですね。おすわり、はいはい、つかまり立ちを始めた時期や、つたい歩き、小さいものを指でつまめるか、などの細かな動作に関することも確認されます。
母子手帳は事前に記入して準備すること
母子手帳の【1歳6か月の頃】という欄にはこういった成長について記入するページがあり、検診前に家で記入しておいてこれを保健師さんが見ながら問診をします。早くできるようになれば良いと言うものではないので、ご自身のお子さまがこれらの動作ができるようになった時を記録してあげる気持ちで記入してあげると良いと思います。
積み木のテストでハプニング発生
実際に、検診会場では積み木を積むテストが行われます。わが子は気分屋で人見知りなため、検診時にいきなり積み木を出されてもうまく積めるのか?と不安に思っていました。また、それまで積み木は自由に遊ばせていたため、そもそも子供が「積み木は積むもの」とわかっているのかどうかもあやしく、1歳半検診の数日前から慌てて「積んでごらん」と連呼しながら覚えさせ始めたのです。
では当日実際に積み木遊びができたのかというと...保健師さんが話しかけた途端、わが子は人見知りでぎゃん泣き!こうなると積み木どころではありません。想定内ではありましたが、どうするんだろう、、と他人事のように保健師さんを眺めていると「家ではできていますか?」と質問が。やはりテストに失敗すると、問診に戻るんですね。
ここではYESと答えましたよ。家では積み木の他にも、カチっと連結させるタイプのブロックやスタッキングジグソーパズルなどでも器用に遊んでいたからです。テストができなかったからといって、心配していた【積み木で1歳半検診に引っかかる】ということはありませんでしたが、このように質問された時には正直に答えることをお勧めします。できない場合は指先の発達について支援を受けることができるかもしれないからです。
1歳半では身体計測に歯科検診も加わります
自治体によって若干の違いがあるのかもしれませんが、私が住んでいる地域では、1歳半検診で普段の身体計測に加えて、歯科検診があります。それまでの検診では小児科医しかおられなかったのですが、この検診の時には歯科医師もいらしていました。
虫歯のチェック
歯科検診をする際には、先生か親の膝に子どもの頭を乗せて寝かせた状態で、口を開けて診ると言う流れでした。歯科の先生が子供の口の中にミラーを入れながら「B、C、いくつ」などと看護師さんに伝えていきます。内心ハラハラしながら見守っていましたが、結果「虫歯なし」ということでほっと胸をなでおろしました。
この検査の時にはわが子を含め、多くの子どもたちが泣き叫びながら受診していましたよ。知らない人に対して警戒心を持ち始めるのもこの時期なので当たり前の反応ですが、我が子の叫び声の大きさに、なんだか周りに申し訳ない気持ちになりましたね(笑)。看護師さんも慣れていて、私が泣き叫ぶ子供のあたまを先生のひざに乗せるときにアタフタしていたのか、「お母さん焦らなくていいからねー」と言ってくれて安心できたのを覚えています。
歯の磨き方指導
医師の歯科検診を受ける際に、「歯の磨き方の指導は希望されますか?」と聞かれて、まさに逃げ回る子供への歯磨きにスランプ状態に陥っていた私はお願いすることにしました。この日は子供の人数も多くバタバタしていたためか、他に歯科衛生士の先生がいらしていて別部屋でマンツーマンの指導を受けることができました。
実際は、子供の口を開けて磨き方を教えてくれるらしいのですが、この時疲れきったわが子はお昼寝の時間とバッティングしていたこともあって、ちょうどいいタイミングで夢の中へ....。起こすのもなんだからと、歯の模型を使って歯ブラシの動かし方や磨く向きなどを教えてもらいました。この際、普段使っている歯ブラシを持参するように事前に指示を受ける場合もあるようですよ。
また、嫌がる子供への歯磨きの仕方、歯の生え方や虫歯の予防方法など詳しいアドバイスもいただけてとっても助かりました。
栄養指導と歯の健康指導
1歳半にもなると、ほとんどの子が3食食事を摂るようになって、なかには間食にお菓子類の甘いものを摂る子も出てくるようで、問診票には間食の回数と内容を問われる項目があります。普段仕上げ磨きをしているか、ミルクやおっぱいを飲みながら寝る習慣が続いていないかなども尋ねられ、総合的に将来の虫歯リスクについてアドバイスがもらえます。
また、栄養士の先生による子供の食事の栄養バランスや生活リズム指導、歯科衛生士の先生による歯の健康に関する教室が検診の際に開かれており、1食から摂りたい主菜、副菜、タンパク質などの栄養素、1日の睡眠時間や、スポーツ飲料などの飲み物に含まれる砂糖の量についても詳しくお話をしてくださりとても勉強になりましたよ。
自治体によるかもしれませんが、さらに離乳食や完了食など不安がある方は、希望すれば栄養士の個別相談を受けることができるとのことでした。子供の食事で悩みがある方は助かりますね。
指さしによる言葉の理解度のチェック
1歳半の検診の際に記入する問診票は一気に項目が増えるのですが、そのほとんどが言葉に関する内容です。例えば、今までのトータル発語量、意味のある言葉を発した時期、現在話す言葉、初めての言葉などの子どもの発語に関する項目があります。
また、親の言葉に対しての理解度を問うものもあります。「○○持ってきて」という発言に応じることができるか、絵本を見せて「ブーブーどれ?」「わんわんはどこ?」などの質問に指差しで答えることができるかなどがあります。
しかし、全ての項目が検診の時点で必ずできていなければいけないというわけではなく、あくまでこの時期の子供の発達の目安として挙げられている項目なので、できないものがあったとしても気後れする必要はないと思いますよ。逆にもし、言葉の面で不安を感じることがあればこの検診で相談すると良いと思います。
視覚・聴覚の検査項目
1歳半の検診で検査項目にあがるのが、目と耳に関する質問事項。具体的には、“後ろから名前を呼ぶと振り返る”や、“極端に眩しがったり、目の動きがおかしい”などが挙げられます。
問診票にあるこれらの質問に対して不安があると答えた方のみが、検診の際に来られている小児科先生に相談したり、実際に診てもらいます。また、こういった自治体の行う検診の場で何か異常が見られると判断された場合のみ、個別に専門医に診てもらうように指導があるようです。
目や耳の発達の遅れは早期に発見することで治療が可能なこともあるようなので、この項目に関しては普段から注意して見ておいてあげると良いと思います。
1歳半検診の検査項目はあくまで発達の目安
検診の際に問われる項目はあくまでこの時期の子どもの発達における目安です。また、同じ月でも検診の時期が月初で子どもの生まれた時期が月末だったりすると、数週間の違いではありますができないと感じることが多くあるかもしれません。しかし、この時期の子どもの成長は1日違うだけでも大きく変わるほどに目覚ましいです。
私も、はじめはできないということに気後れしたり不安に思うこともあったのですが、いざ検診の際にお会いした他のお母さん方とお話してみるとできない項目がある方も何人かおられて、子どもの成長は本当に個人差が大きいんだなと感じました。
それ以来私は、これらの項目でまだできていないなと思うことに関しては、気づける良い機会だったんだと前向きに捉え、そこを伸ばしてあげられるように日頃から気をつけてあげるようにしましたよ。
子どもの健康をチェックする1つの大きな節目の検診。気になることは是非遠慮せずに相談されることをお勧めします。項目が増えて少しプレッシャーに感じるかもしれませんが、穏やかな気持ちでその成長を見守っていけると良いですね。
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