私の息子は離乳食をだいたい生後5ヶ月から始めました。しかし初めての離乳食は、ある失敗をおかしてほとんど吐き出されてしまったんです。しかも、どのタイミングでどのように進めていけばいいのかなど、とまどうことも多くありました。
そんな私の離乳食初期の失敗談と、そこからどのように学びコツをつかんでいったのか、子供に合った離乳食の進め方のペースなどをご紹介したいと思います。これから離乳食を始めようと考えているママは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ離乳食が生後5ヶ月頃から必要なのか?
そもそもなぜ生後5、6ヶ月のこの時期から離乳食が必要なんでしょうか。私は初めての育児で言われるがまま離乳食をスタートさせましたが、なぜ授乳だけではだめなのか不思議には思いませんか。
私は子育てをしながら生後5ヶ月から離乳食と言われたとき、“こんなにまだ赤ちゃんなのにもう食事を始めるのか”と少し驚きましたね。しかし離乳食をいざ始めてみて息子の成長変化として見えたのはだいたいこの3つだったと感じます。
・授乳では補えない栄養をとるため
・噛む練習
・消化能力のアップ
息子は生後5ヶ月以降ずりばいを始め、部屋中を活動的に動くので授乳だけでは足りないのでは?と思いましたね。授乳+離乳食でこの頃から体重が急成長したのを覚えています。
また、噛む練習も授乳ではできないことです。液体ではないものが口に入ることで、もぐもぐと口を動かすようになります。そして消化能力アップですが、離乳食をあげると排便が変わりました。息子は始めの頃はだいたい離乳食がそのまま出てきましたが、月齢を重ねていくにつれてモグモグ練習も上手になり、だんだんスムーズに消化できるようになっていくのがわかりました。
離乳食を始めた当時は言われるがままなんとなくで始めてしまったのですが、息子が大きくなるにつれて授乳+離乳食ならではの、体格の変化や身体の成長をみることができたのです。では、離乳食は生後5ヶ月のどのタイミングであげればいいのかお話したいと思います。
初めての離乳食は十倍粥に苦戦し大失敗
息子の離乳食スタートのサインとしてチェックしたのは、口をよくパクパクと開け閉めし始めたのと、私が食べている物をじっと見つめ食べ物に興味を持ち始めたことでした。首もしっかり座っていたので生後5ヶ月になって数日で十倍粥をあげることにしました。しかし、初めての離乳食作りは難しかったです。
十倍粥の作り方を生後3ヶ月検診や育児本で教わってその通りにやったつもりですが、私が不器用なのか、お鍋で普通にごはんが出来上がってしまいました。お粥すら作れない自分が恥ずかしかったです…。気を取り直しお湯を足して再度煮詰め、なんとかお粥ほどにはなったのですが、十倍粥はそれをさらにすりつぶしてどろどろにしますよね。
ほとんど吐き出された初めての離乳食
人生で十倍粥を作ったのが初めてだった私は、自分なりにはすりつぶしたつもりだったのですが、綺麗にすべてをすりつぶせていなかったようです。そうとも知らずに、我が子へ初めての離乳食として与えてしまったのです。記念として動画を撮ったのですが、口に含んで舌を前後に動かし少しだけ飲み込んではくれましたが、9割は吐き出されました。
そしてその吐き出された中に普通にご飯粒サイズのものがあり、私の母親に動画を見せたときに「十倍粥になってない!」とつっこまれ、そこで失敗していることに気づけたのです。すりつぶされていなかったら、赤ちゃんだって飲み込んでくれないですよね。我ながら大失敗に終わった初めての離乳食です。
初めての離乳食づくり、反省点と注意点
十倍粥は、お米少々とかなり多めの水をお鍋に入れて沸騰するまで強火にかけ、吹きこぼれるほど沸騰したら弱火にして10分くらい煮て、火をとめて20分くらい蒸すとうまくできる…。と私も調理の説明をみて作ったつもりですが、おそらく私の場合はお水が足りなかったのがそもそもの十倍がゆ失敗の原因だったのですね。お水は多いくらいでちょうどよくできました。
ちなみに、初めて離乳食を与えたときの時間帯は午前中です。なぜ午前中にしたかといいますと、何かあったときにすぐ病院に行けるように、ということで午前中に試すことにしたのです。それ以降も初めて食べる物はみな、平日の午前中にあげていましたね。すぐ病院にかけつけられるよう時間帯には気を付けていました。
離乳食初期、新しい食材のペースなど進め方は?
ほとんど吐き出されて終わってしまった初めての離乳食でしたが、その後も十倍粥を作り続ける毎日。作り続けるおかげでだんだんとコツをつかみ、十倍粥らしく作れるようにもなりました。またすりつぶしが大変だったので、そこは旦那さんに協力してもらうことに。すりつぶし担当として大活躍でしたね。十倍粥をマスターしてきてからは、多めに作り冷凍用にストックしていきました。
息子は食べることが大好きで、十倍粥を上手に全部食べられるようになってから次にあげたのは、ニンジンです。その後ほうれん草、南瓜、トマト、キャベツ、バナナ、納豆。このくらいを初めての離乳食の月にあげましたね。離乳食の進め方は、病院の空いている平日の2~3日ごとに1つ新しい食材を試すというペースでした。
離乳食初期、1回食から2回食へのステップアップ
どんどん新しい食材を挑戦させると“これは好き”“これは嫌い”と食への興味を持ってくれることが楽しかったですね。また初めてあげるときは、すべて単品であげていました。味を理解してもらうためにまずはその野菜のみをあげ、とくに体調に問題なく食べられたら次からは南瓜+ほうれん草やキャベツ+人参、と組み合わせて与えアレンジを楽しみました。
生後5ヶ月はまだまだ授乳がメインの時期でしたが、私は離乳食をたくさん食べてくれるのが嬉しく、一日1回食だったのも始めて3週間ほどで2回食に変えました。目安としては離乳食を開始して1ヶ月経過してから2回食へステップアップするようですが、ここは焦らず子供の様子をよく観察することが大切ですよね。
普段の料理から素材の味を意識すると離乳食づくりに活かせる
その分離乳食のストックの減りが早くて、空いた時間は常に台所で離乳食作りになり大変でしたが、それ以上に食べてくれる我が子が可愛かったです。
最後に初回で失敗した私が思ったことは、妊娠中に離乳食作りを練習しておけばよかったなと。離乳食は基本的に素材の味なので、妊娠中の食事としても薄味で合っていますし時間に余裕もあったので、あのときレシピを作っておけばよかったですね。
普段の大人の料理もこの際なので薄味を心がけ、食材の味そのものやだしの味を意識して作るようにしていくと、これから月齢が上がるごとにステップアップしていく離乳食づくりのいい練習になると思いますよ。
離乳食は子供にとって大きなステップですから、その子の様子をみながら食事を楽しめたらよいですね。