保育園児・幼稚園児

幼稚園の給食を通して嫌いな食べ物を克服?親子で始めたある工夫とは

お子さんが通っている幼稚園に、給食はありますか?月に1回だけお弁当の日と決まっていたり、給食とお弁当が選べる等、園によってバランスは様々ですよね。私の息子が通う幼稚園は、月・水・金曜日が給食で、火・木曜日がお弁当です。

私が実践した工夫により給食に対して分かった事や嬉しいなと感じた事、ちょっと困ってしまった内容を、様々なエピソードを交えながらご紹介しますね。そのおかげで、息子は給食を難なく食べることが出来たし、私の心配も減りました。

幼稚園の給食、子供は食べられてる?

お母さんの作ったお弁当は完食するのに、給食はどうやら残してしまう様だ、というご家庭も少なくないと思います。息子はありがたい事に苦手な食べ物はほとんどないのですが、食べた事のないものには慎重になるタイプでした。入園当初は幼稚園の給食は大丈夫かな、と心配したものです。

先生は年少組は無理に完食させようとはしません、とおっしゃっていたので、給食に対してあれこれ気にする事もなく、幼稚園のやり方に任せる事にしていました。しかしある日突然起きた給食中のトラブルにより心配が増してしまい、その日以降息子の為にある工夫を始めたのです。

子供が食べられなかったらその時は仕方ない、と大きな気持ちでいたいものの、食べられなくてお腹が減っては可哀想だ、、とハラハラするのが親心です。

子供と一緒に給食の献立表を見てみよう!


幼稚園の給食の献立はみなさんどの様にして把握していますか?きっと幼稚園からお手紙で給食の献立表をもらう方が多いのではないか、と思います。

では、その献立表をお子さんと一緒になってみる機会はありますか?私は園からもらう献立表は自分だけが見て、幼稚園の給食と夕飯が同じものにならない様に気を付けたり、給食がパンの日は朝ごはんにお米を取らせる様にしよう、等と自分の献立を考えるために確認しているだけでした。

その為、今日何の給食が出たのか、どんな食材が使われているか、等は細かく覚えていません。息子が給食美味しかった!と話してくれても、ハンバーグや唐揚げ等の代表的なもの以外は、おかずと記載されている事がほとんどでしたし深く追求もしませんでした。

食べた事のない味付けにびっくり!吐き出してしまった息子

そんなある日、先生から連絡がありました。内容は息子が給食を食べている最中に嘔吐した、というのです。気分が悪くなった等ではなく、単純に食べた事のない味付けで、びっくりして吐き出してしまったらしいのです。

確かにその日の献立を見ると「カラフル春雨ソテー」と書いてあり、春雨を食べさせた事がないことに気づきましたね。そして息子は給食を食べる前、先生に「これなぁに?」と聞くことが多い、ということも分かったんです。

園から帰って来た息子に「給食の味びっくりしたよね?先生から聞いたよ」と話を聞き出しました。そうすると息子は「食べた事ないおかずだった。何ていうやつ?」と質問したので、いざ献立表を一緒に確認する事にしました。

幼稚園の献立表は面白い!?親子で盛り上がることも


献立表は、主食とおかず、赤・黄・緑の食品の欄に分かれていて、どんな食材が使われているのかが分かる様になっています。「カラフル春雨ソテー」と書かれていて、みなさんはどの様な内容を思い浮かべますか?例えば、春雨に色がついている、と考える可能性もあると思います。子供も珍しがって楽しんでくれそうですよね?!

実際は普通の春雨に、いろんな色の野菜(キャベツ・たまねぎ・ピーマン・にんじん等)が混ざって炒められているもの、でした。私は料理が得意な方ではないので、味付けや使う食材に凝ったりはほとんどしません。

この時献立表をじっくり読んでみて、こんなに野菜を豊富に取らせてくれているんだ!と、初めて知りました。同時に、面白い、と感じたのです。それからは、息子と一緒に登園前に今日の給食は何かな?と確認する事にしました!これが私の始めた「工夫」です。

給食の献立を知ることで嫌いな食材への心構えができる


息子と毎朝の献立確認が日課になってから、当たり前ですが給食の話をする機会が増えました。今日はハンバーグだって!やったね!と言って一緒に喜んだり、帰って来てからは、実はあのおかずにピーマンが入ってたんだって!知ってた?と盛り上がる事なんかも。

そして、かぼちゃが入ってるね〜苦手かもしれないけど頑張れる?と、前もって苦手な食材が出る事を教えてあげられるようになりました。実は、子供にとってこの「あらかじめ知っている情報」というのは結構重要だったりします。

3歳から4歳頃になると、今日は何をする、という時間軸を把握できるようになってくるそうで、それを楽しみにしたり、そのための気持ちの準備ができるようになっていく年頃らしいのです。その為、給食の献立を全部覚えることは出来なくても、好きなものと苦手なもの位は覚えられます。

そして給食の時間が来て目の前に出されると、「あぁそうだった、朝にお母さんと話したな」と思い出す事が出来ます。これは食事に対して慎重な息子にとっては効果的でした!好き嫌いのあるお子さんの予備知識にもいいですよね。

園で苦手な食材を先生に連絡しておくとメリット大!

そして、以前の嘔吐の経験から、心配な食材に関しては、先生にお手紙等で、「今日の献立の●●は苦手なので様子を見てもらえますか」と、連絡をする事にしました。過保護だ、と言われればそれまでかもしれませんが、先生を頼るって結構メリットあるんですよ。

そのお手紙を入れた日に、息子は苦手なおかずを食べられたのですが、その事を先生がとっても褒めてくれたのです。褒められた事が嬉しくておかわりした程で、もうこれは先生がきちんと様子を見てくれていたからこそ、です!

それが子供の自信に繋がるのなら、一時的な過保護も意味があると思いませんか?息子はあっという間に苦手な食材も克服出来るようになり、おかわりも進んでするようになったのです。

園の給食で新たなトラブル発生!ほめられた嬉しさが原因!?


完食とおかわりが毎日続くようになり、順調に思えた矢先に起きた出来事。息子がお腹を壊したのです!先生や親である私にほめられた事が嬉しくて、つい張り切り過ぎてしまったようです。そのうえ、幼稚園から帰って来てもおやつと夕飯をしっかり食べていました。

苦しそうに腹痛を訴え少しの熱が出ていたので小児科に連れて行くと、胃腸が疲れている様子でした。小児科の先生に事情を説明すると、おかわりは立派だけれどもその子の満腹を超えてしまうと苦しいだけだよ、子供はまだ自分でストップ出来ないから、大人がきちんと気づいてあげられるようにしてね、とアドバイスをもらいました。

翌日は自宅で安静に過ごさせ、その次の日には元気に登園できました。

子供のやる気をそがず無理をさせない配慮を


息子には「いつもしっかり食べられているの分かっているし、すごいなって思っているんだ。でも、お腹が痛くなっちゃうと悲しくなるから、無理しておかわりはしないで先生と相談してね」と伝えましたよ。

それ以降、息子が食べ過ぎでお腹を壊す事はありませんが、園での給食を順調に食べられていた頃でしたので、本当にびっくりした事件でした。苦手な食材を克服するという良い経験でも、行き過ぎるとこんな困ったこともあるのが子供ならではですよね。

食べっぷりが上がったからと安心せずに、良い方向に変化が起きた場合も子供の様子を見る事が大事だ、と学びましたね。

幼稚園の給食には様々なドラマがある!

今、私の息子は進級して年中組に通っていますが、相変らず朝の献立チェックは続いています。下の子が生まれたのでうっかり忘れてしまう日もありますが、そんな時には息子の方から「献立表見せて」と言ってくれるんです。給食の食べ方はどうなったか?というと、おかわりをする日もあれば、完食だけで終わる時もあります。

「おかわりしなかったの?」と聞くと、「もうお腹いっぱいだったからしないよ」なんて返事が返ってきて、自分の満腹加減が分かるようになったのだなと成長を感じています。更に給食を食べるだけではなく、お行儀よく綺麗に食べる事、お友達とその時間を楽しむ事、等ステップアップしていて、給食の時間といえどもいろんな段階があるんだなと...恐れいりました!という感じです(笑)。

幼稚園での経験は全て子供主体で行う事は当たり前かもしれませんが、親はそのひとつひとつの出来事に対する気持ちを一緒に作っていってあげると楽しみも倍増するし、成長も感じられやすくなるのではないかな、と思います。たかが給食、されど給食!知り始めると色々分かって面白いです。今日食べられなかったおかずが、来週には1つでも多く食べられる様になると嬉しいですね。

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