2歳児は巷では“魔の2歳児”だなんて呼ばれる時期ですが、我が家の息子ももれなく制御不能なやんちゃ坊主になっていました。
と悩んだ時期でもあります。
いまだに魔の2歳児を引きずっている節が見られる、現在4歳になる息子ですが、
2歳の頃から意識してきたことで、やってきてよかったなと思うことがあります。
ここでは、2歳児の息子に私が意識してきた接し方をご紹介します。
行動力が大幅にアップ!追いつけない、予測不可能な息子
2歳児になると、走ることも徐々に出来始め、行動範囲が急激に広がりますよね。
子どもからすると、昨日までできなかったことができるようになったり、さっきまで見えていなかったものが見えたりと、毎分毎秒が刺激的でキラキラした世界に生きているんだと思います。
でも、そんな大興奮な子どもの予測不可能な行動にも目を離さずその身の安全を守ってあげないといけないのは付き添っているお母さんですよね。
私の長男は小柄で身軽だったせいか、走るのが信じられないほど速く、
ちょっと目を離すとすぐに視界から消えてしまうほどでした。
そんな彼の有り余る体力をできるだけ発散させてあげようと、毎日近所の公園へ通ったものです。
広い公園の広場などで息子を解き放っていたわけですが、公園は色んな年齢層の子どもが一緒になって遊ぶ場所でもありますよね。
ちょっとボールが転がってきて危ない時などに止まって欲しいのに、2歳児の息子の耳には私の叫びなど届きません。
なんとか奇跡的に障害物を避けながら走り続ける息子を追いかけながら、
「なんとかして止まるということは教えておかないと危ないな」と思ったのを覚えています。
しつけの優先順位を見極める 身の危険から守るための「止まれ」を教えることに
しつけと一言に行ってみても、その内容は様々。
挨拶ができるようになって欲しい、
ご飯の時にきちんと座って欲しい、
ダメということはやめて欲しい
…など、その重要度もよくよく考えて見ると様々ですよね。
もちろん最終的には全てにおいてできるようになって欲しいと願うのが親心ではありますが、最初から全部完璧にできる子どもなんていないのも現実ですよね。
そこで私は、命に関わるか関わらないかでその重要度を選別することにしました。
そうすることでどこに一番力を入れるべきかがはっきりするので、あまり重要度が高くないものに関しては、もしできなかったとしても「まあいいか、命には関わらない」と気持ちを切り替えることができ、イライラすることが減りました。
命に関わることで、長男に早急にできるようになって欲しかったことが、「止まる」と言ったら止まること。
人一倍すばしっこい彼を毎回捕まえるのがだんだん難しくなってきていたので、きちんと「止まる」の言葉には反応して欲しいと感じていました。
私がこれを息子に教えるために行ったのが名付けて「止まるゲーム」。
家の中や公園の広場、どこでもできるのですが、
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1子どもが自由に動ける場所で好きな歌を歌いながら一緒に動き回ります。
step
2そして急に、「止まる!」と言って止まります。
これを思いつく時に何度かして、「止まる」という言葉の意味を体で覚えてもらうように心がけました。
また、外を散歩している時にも、
などと、なぜ止まらないといけないのかを根気強く説明しました。
息子の反応はというと、聞いているんだかいないのだか、でも楽しそうにはしていたので、
「この子は私の言っていることがわかっているのだろうか?」と、不安に感じつつも
「まぁいいか!」と遊びの延長で気楽に取り組むようにしていました。
イヤイヤでも毎回必ず伝える 諦めないで、いつか伝わる母の気持ち
さらに2歳児といえば“イヤイヤ期”と呼ばれるように、自己主張が強くなってくる頃ですよね。
こっちに来て欲しいのに、「やだ!」と言われて全く思うようには動いてくれなくてよくイライラしていました。
正直、息子は4歳になった今でもまだイヤイヤ言ってる時がありますが、
2歳児のイヤイヤの大変なことは、すぐギャーっと泣かれることと、説明してもすぐには納得してくれないところ。
グズグズされるとイライラして、こちらが根負けしそうになることも多かったですが、
それでも1つだけ、「止まる」に関しては心を鬼にしてちゃんと止まりなさい、と言っていました。
時には鬼の形相で止まりなさいという私を尻目にヘラヘラしながら明後日の方向に行かれたり、ショッピングモールの中で嫌だと言って大泣きされて床に転がることもありました。
でも、そんな中でもマグレで止まれる時があるので、その時にはこれでもかというほどに褒め称えて、喜んで見せました。
すると、3歳前には止まって欲しい時に声をかければ止まってくれるようになったのです!
2歳児は聞いていないようでも伝わっている
2歳児はまだまだ言葉も上手に話せませんし、親の言うこともどこまで理解できているのか怪しいことも多いですよね。
そんな子ども相手に何度も何度も同じことを繰り返し伝えていかないといけないのは本当に根気のいることです。
だからこそ、私は優先順位をつけて、重要度の低いものに関しては、一応こうしなさい、と言うことを伝えるけれど、できなかった時にあまり気にしないようにしていました。
また、「止まる」一つができるようになっただけで、子どもと私の間でなんとなく話が通じるパイプのようなものができたような気がして、また次に何かしつける時には「こちらが根気強く言えば伝わる」と言う自信になりました。
しつけは親にとっても修行ですよね。
長期戦であることを覚悟した上で、その時々のお母さんとお子さんの状態に合わせて無理をせず、少しでも楽しく子どもに色々なことが伝えられると良いですね。