我が子が0歳の頃は初めての事が沢山あって可愛いと思う傍で、想像以上に育児が大変だと思ったお母さんも多いのではないでしょうか。いくつも経験を積んでいき、子供も出来る事が増えてくると現れるのが2歳頃の「イヤイヤ期」ですね。それを乗り越えれば落ち着くだろう、なんてホッとしていられるのもつかの間です。
やんちゃ盛りの男の子。これからは「4歳の壁」が立ちはだかっている事ご存知ですか。その頃の特徴や親としてどんな付き合い方をしていけば良いのか?私の経験をご紹介します。
4歳児は言葉と行動に大きな変化が訪れる?
4歳頃になると、自分の身の回りの事はある程度出来る様になって、話せる言葉もグンと増えてきませんか。幼稚園に通わせ始めるご家庭も増えてきて、同年代のお友達とのコミュニケーションも取れるようになっていきますよね。
親の目の届かない世界で子供は色々なことを覚えてきます。それは嬉しい事もあれば、ちょっと困っちゃう様な内容も。我が家の例を紹介します。例えば、「バカ」や「アホ」など悪い言葉を使い始めた、というのは代表的ですね。それから、「パンツー丸見えー!」と言った悪ふざけの言葉!女の子もこういった言葉を覚えて使っているので、ママは慌ててしまうこともありますよね。
また、女の子は小さい子のお世話を焼きたがるようになるなど助かる場面も増えてくる一方で、男の子の行動面では自分の性別を認識し始めることで、男の子=強くてカッコいい!と思い、パンチやキック等をする様になります。そして、時として力加減がコントロールできずにお友達とトラブルになる、なんて事もあります。
4歳児の成長過程に頭を抱えるように
これだけ見ると、4歳児ってなんて破天荒なんだ!と不安に思ってしまいますよね。4歳児の育児真っ最中で、毎日頭を抱えている方もいるかもしれません。私の息子も幼稚園へ入園してから毎日新しい何かを吸収してきます。
ハサミやのりを使ったお製作、クレヨンでのお絵かき。こんなに出来る様になったの!と喜んだかと思えば、「おっさん!おばさん!」「はぁ?」なんていう言葉を使い始めて、どんなシチュエーションで覚えて来るのかしら?と疑問に感じたりの繰り返し。
わざわざ先生にそれを聞くために問い合わせる訳にもいかず、悶々としましたね。家でも聞いて欲しい事に対して素直に聞き入れない、全く聞いていない、なんて事が増えてきました。耳が聞こえてないのでは?と、耳掃除をしてもらいに耳鼻科へも行きましたよ(笑)。勿論全く問題ありませんでした。
それだけ必死だったし、恥ずかしながらこの頃の息子に対して何回私の頭が爆発した事か...。これもイヤイヤ期同様成長の過程なのですが、なかなか気づけず毎日を過ごしていたんです。
4歳児の自己主張はコミュニケーションで解決できる
親の知らない所で様々な刺激を受け、日々どんどん変わりゆく我が子とどんな風に付き合っていけばいいのか、悩みどころですよね。大切なのは、してはいけない事はキチンと説明して気づかせてあげる、という事ではないでしょうか。
これがなかなか難しくて、4歳ともなると親の言った事に対して簡単に口ごたえしてきたり、体力もついているので暴れて感情を爆発させたりします。そこでまず、子供の言い分を聞いてあげる事が必要になります。私も息子の聞かない、聞いていない態度をとる原因を追求したところ、気づいた事があったのです。それは、子供が話を聞く環境が整っていなかった事です。
子供が話を聞かない理由とは?
- 私側の問題としては、何かの作業(食事の準備や片付け、下の子のお世話)をしながら話しかけていた事。
- そして息子はおもちゃ等に気を取られている時だった事。
- それからテレビがついていた、という事です。
誰がどう見ても、大切な話をしたい、聞いてほしい、という環境ではないですよね。キチンと教えたい、聞いて欲しい、という時は相手の顔を見て話に集中できる環境を整えないといけない、という事がどれ程子供にとって大事か学びました。ここをすっ飛ばして親の気持ちだけを伝えようとすると逆効果なので、見直してみて下さいね。
4歳児への言い聞かせは短く簡潔にわかりやすく!がポイント
環境が整ったら、話したい内容について子供の意見に耳を傾けます。子供がうまく説明できなくても根気強く聞いてみてあげてください。色々出来るし話せる様になってきたとはいえ、相手はまだ4歳なのです。時にはその理由に理不尽な内容が入ってくるかもしれませんが、さえぎらずに相槌をうってあげてくださいね。
子供の気持ちを聞いてあげてから、それじゃあ次はお母さんの番ね、と意見を伝えましょう。口ごたえしてくるかもしれませんが、「今はお話を聞く順番だよ」と教えてあげましょう。子供の集中力は短いので、なるべく要点を短く伝えるといいですね。
「バカって言うのは面白いかな?お母さんはバカって言われると悲しい気持ちになるからやめてほしいな」「パンチやキックされたことある?当たるととっても痛いからやめてほしいし、もしぶつかってしまったら謝らないといけないよね」等と分かりやすく理由を伝える事がポイントです。
4歳児には根気強く、繰り返し教えることが大事
この頃の子供は悪い言葉の本当の意味を分かっておらず、なんとなく楽しかったり大人が気にかけてくれるから面白がって使っている、という事が多いです。実際息子も、理由はなんとなくみんなが使っているから言ってみた、というのがほとんどでしたね。そういう気持ちで使い続けてはいけないよと教える事、そして親自身もそういった言葉を日常的に使わないように意識したいですね。
何度も何度も同じ事を繰り返すと思いますが、その度に教えてあげる事によって、段々と子供は自分で気付いていけるように成長します。息子は「あはは!お母さんバカー!・・・って言っちゃいけないんだよね。気づいたよ、ごめんね」とまで今は言える様になってきました。
全部言っちゃう所がまだまだ4歳だな、という感じで受け止めています。ここまで時間はかかりましたが、理解し始めてくれているので「次からは口に出す前に気づけるといいね」と伝えるようにしていますよ。
4歳児の反抗的な態度はママへの信頼の証?
4歳になると周りの人の気持ちを徐々に理解し始めるようになります。あの子泣いてる→悲しいのかな、痛いのかな→声をかけてあげよう、助けてあげよう。こういった一連の動作が考えられる様になります。そうは思っていてもなかなか行動に移せないのが、4歳児です。心がググッと成長しているので、そういう気持ちに行動が追いついていける様に日々葛藤しているんです。
その為、特に気を許している家族には我儘になってしまったり、我慢する事ができずに泣いたり騒いだりと、成長が逆戻りした様な態度を見せる事が多くなってしまうのです。子供に毎日反抗的な態度を取られると、親は本当に疲れるし悲しい気持ちになりますよね。そんな時、もう4歳なんだからしっかり出来るでしょ、とつい言ってしまうのも分かります。
私も「もう年中さんのお兄ちゃんだもんね、出来るよねー」なんて声をかけた事たくさんあります。
4歳児の八つ当たり対策はママにもご褒美を!
また、4歳の息子は、集中して遊んでいながらも突然、組み立てていたおもちゃが上手く出来なくて癇癪を起こす、という事が日常的によくあります。そうなると私はやっている事を中断して息子をなだめます。悲しかったね、上手くいかなくて悔しかったね、と。それでも八つ当たりされる事だってあります。
私だって洗い物をやっている途中だったのに、なんて文句の一つも言いたくなりますし、だったらやめたらいいじゃん、と投げ出したくなる日もあります。私がそういう気持ちになる時は、決まって心に余裕がありません。あと一歩で喧嘩です(笑)
育児は頑張りすぎ要注意なので、疲れたなぁ嫌だなぁと感じたら出来る限り他の事には手を抜いちゃいます。今日の夕飯はお惣菜にしちゃおう!とか、疲れたから一緒に寝ちゃおうとか。
それが難しいようであれば、子供が寝た後に大好きなスイーツを食べたりするのもいいですよ。我が家は冷凍食品(チャーハンや唐揚げ、グラタン等)や子供には出さない高級アイスを常備しているのですが、自分に合った息抜きのストックをしておく事で気が楽になるのでオススメします!
4歳児の成長期から親子で次のステップへ
子育てっていつまでも気が抜けないですよね。大変な時っていつ終わるんだろう、と終わりが見えなくてマイナスな気持ちばかり募ってしまいがちです。それでも、ずーっと今の状態が続くというわけでもありません。
特に男の子だと、親から離れてしまう、離れなければいけない時期がすぐに訪れます。息子は今、外出先では一人で男子トイレに入って行っちゃうのですが、それすらさみしいです。トイトレしていた頃には一緒に女子トイレに連れて行って早く自分で出来る様に成長して〜!と願っていたのに、勝手ですよね(笑)
対して女の子は、精神面が成長すると反抗的な態度も落ち着いて、言葉でのコミュニケーションで理解し合えるということが増えていくかもしれませんね。家族や友達に話を聞いてもらったり協力してもらいながら、子供の成長期と共に親もまた一回り成長出来るといいですね。