何もできなかった赤ちゃんが少しずつ成長し、初めて自分だけで人間関係を作っていく。子供にとって、初めての社会とも言えるのが保育園や幼稚園です。
その中で、これからお子さんを幼稚園に通わせたいとお考えの方、すでに幼稚園に通わせている方、それぞれどんな悩みがあるでしょうか。
代表的な悩みを、経験や見聞きしてきた事でひとつずつ解決します!
入園前の悩み「幼稚園選び」
まず皆さん少なからず頭を悩ませるのが、幼稚園選び。雰囲気は?給食とお弁当の割合は?園庭の広さは十分?先生の男女比は?などなど、お子さんに合いそうな環境で、かつ自分が通わせる事のできる園…。選択肢が少ないと絞りやすいのですが、迷ってしまうほど幼稚園が密集している地域もありますよね。
人気の園は入園できるか不安。でも願書の受付日ってどの園も同じなので、いくつも受けるわけにもいかない!と、もし入園先に悩んだら、最優先する条件としてオススメなのが距離です。
参観や各種行事、避難訓練の引き渡し、忘れ物のお届けなど幼稚園へ行く機会って想像以上に多いもの。何より、毎日の送迎が大変だと親が辛い…。
幼稚園に通う数年の間には、雨だけでなく雪や強風、炎天下など本当に様々な天気に出くわします。他の条件がよほど悪くない限り、距離優先で決める事をオススメします。
入園前の悩み「保育年数」
今は満3歳児クラスや、一部の幼稚園が行っている未就園児を対象としたプレ保育クラスからの入園、逆に2年保育という選択肢もあるので、在園期間も事情や都合に合わせる事ができます。
わが家の長男は3月生まれで、とにかくマイペースで発語もゆっくりだったし、3~4歳の期間を一緒に過ごすのもさほど大変ではなかったので、普通の私立幼稚園に年中から入園する事を選択しました。初日こそ緊張した面持ちでしたが、2日目以降びっくりするスピードで馴染んでいきました。
年中からの2年保育を選択するメリットは、子供自身が幼稚園に対して興味を持っているのでスムーズに登園開始できる事。
できたら各学年でクラス替えがあるような幼稚園だと、子供達もすんなり受け入れやすいようです。
幼稚園入園前の悩み「準備品が多い」
入園前には、絵本バッグや上履き袋、お弁当袋にランチョンマットなどなど用意するものもたくさんあり、またそれが暗黙の了解でハンドメイド一択という雰囲気です。
大事な時期、ミシンより子供と向き合いたい!という方も心配いりません。今はハンドメイド品もネットで購入できます。
とはいえ数年使うものですので、生地の柄を一緒に選んだりするのも楽しいものですよ。絵本バッグは小学校に上がっても使うところが多いので、愛着がわきます。
入園準備はバタバタで、あっという間に過ぎてしまいます。
入園後の悩み「子供が楽しく登園できるか」
いざ入園先が決まったら決まったで、我が子がなじめるのか、毎日楽しく登園してくれるのか、と別の事で頭を悩ませる事になります。
これに関しては、わが子と幼稚園の先生を信じましょう。「ママー!と泣く園児をがっしり抱えてにこやかに連れ去る先生」の図はもはや春の風物詩と言えます。
一瞬かわいそうな気がしてしまいますよね。親だってまだ離れる事に慣れていないのに、なんだか申し訳ない…と思いがちですが、そこは先生方、プロです。
そういう子に限って、お迎えに行くと帰りたくないと泣き出したりするのも、幼稚園あるあるです。
入園後の悩み「行きたくないと言われたら」
行きたくないと言われたらどうしよう…という悩みは多くのお母さん共通のもの。長男と違いプレから入園した次男は、月に数回なのに毎度ぐずぐず。まさに「泣きながら笑顔の先生に抱えられて連れて行かれる子」でした。結局プレ最終日まで、朝は泣くくせに帰りは爆笑を繰り返した次男。
とにかく楽しい時間があるのならいいかと思っていたら、年少初日から今か今かとバスを待つ幼稚園大好きっ子に変貌。謎の切り替えに先生も笑っていました。まだ小さい子供からの「行きたくない」は、心に突き刺さります。働く親のための保育園と違って、幼稚園は「頑張って行って」とはこちらも言いづらいもの。
かと言って特に理由もなく休ませていいものか頭を悩ませてしまいます。これは各家庭の方針によるようなのですが、知る限りでは「幼稚園はいくらでも休んでいい、家族のお出かけでも休む」という家庭と「とにかく行ってしまえば楽しんで来るんだから、あの手この手で連れて行く」という家庭があるようです。
年長さんぐらいになれば行きたくない理由も説明できる事があるのですが、年少さんではなかなか難しいもの。家庭での基準を決めてしまって、親の行く行かないの方針がブレない方がお互いにストレスがなさそうです。
入園後の悩み「幼稚園での人間関係や保育園との違い」
ドラマでも目にするようなドロドロのママ友関係も怖いですよね。ただ、そこまで極端な人は今まであまり見聞きした事はありません。基本的に「子供が幼稚園生活をより快適に過ごせるように」という目的の人たちの集まりなので、わざわざ子供が困るような事をする人は少数派なのではないでしょうか。
ですが、保育園のお母さん方と違い専業主婦が割合としては多いので、時間がある分より関係を掘り下げたい、仲良くなりたいというお母さんが多い印象です。子供のため…と無理してまで付き合う必要はありませんし、付き合いを強制するような人もあまり見かけません。思い切ってプライベートな付き合いはほぼしないお母さんもいます。
もし時間と気力があるのなら、たまに幼稚園後の公園遊びなどに少し顔を出してみるといいかもしれません。お母さん同士の会話は、悩みや幼稚園での出来事を共有できて、思いのほか楽しいものです。
運動会やお遊戯会、バザーなど年中行事の準備に、制作に必要な物資集め。何かとお母さんの出番が多いのも幼稚園の特徴ですが、これは園によってかなり違います。入園前にチェックしておきましょう。
幼稚園入園前後の悩みまとめ
幼稚園は、行くと案外なんとかなる、というのがお母さん達の共通認識だったりします。
友達ができるか心配だった子の口から初めてクラスの子の名前が出てきたとき、いつも話を聞かない子が参観で大きな声で返事しているのを聞いた時、明日の幼稚園を楽しみに寝つく姿を見た時、「あの幼稚園にしてよかった!」と思える瞬間はたくさんやって来ます。
親にとって不安な子供の独り立ちですが、そんな心配をよそに本人はどんな環境でも楽しめてしまうもの。何事にも柔軟なのが子供のすごいところですよね。
自分が知らないところで子供が笑って楽しく過ごせているというのは、親にとって新しい幸せのひとつです。悩みを解決して、親子一緒に楽しい幼稚園生活を送りましょう!