子供が自分で自転車に乗れる瞬間というと、どんなイメージがありますか?土手で後ろを支えながらついて行き、「手離さないでね!」と言われながら実は離していて…という想像をした方、きっと同年代です。
しかし実際のわが子の自転車デビューでは、土手も補助輪も登場しませんでした。後ろから支えもしませんでした。
それでも長男は5歳で自転車を購入後、すぐに乗りこなしていました。その時のタイミングとコツをご紹介します!
自転車に乗るために補助輪は必要じゃない!
わが家の長男は、もともとストライダーに乗っていました。ペダルやブレーキがなく、自転車の形をしていて足で地面を蹴って乗る、遊びながらバランス感覚が鍛えられるバイク型の乗り物です。
ただ、スピードを出す事にまったく興味がありませんでした。本人は楽しんでいるらしいのですが、見ている方は「歩いた方が早いんじゃ…」と言いたくなるようなのんびりっぷり。ヘルメットの意味は皆無です。2歳で乗り始めて、4歳までずっとそんな調子だったんです。
それでも4歳の頃に、公園のレンタサイクルで補助輪付きの自転車に乗ってみた事があります。これまたびっくりするほどのんびり。三輪車に乗った経験があるので漕ぐ事は問題なくできるのですが、自転車じゃ成り立たない遅さなんです。その様子を見ていて、これじゃ自転車を買っても一生補助輪取れないなと思ったのです。
本人は自転車に興味はあるものの、まだまだストライダーで楽しそう。そこで、ストライダーでスピードが出るのを促しつつ待つことにしました。結果的に、この「ストライダーの練習」と「スピード待ち」がポイントとなって、自転車にあっという間に乗れるようになったのです。
スピード感覚に慣れてから自転車を購入!
人並にスピード感を楽しめるようになったのは、4歳の最後の方でした。ストライダーはスピードが出ると、両足を地面から浮かせた状態でバランスをとりながら数メートル進む事ができます。この感覚が自転車に近いようなんです。
足を地面から離す事、その状態でバランスをとる事、ハンドル操作、風を切る感覚。これらに慣れてきたところで、また本人に自転車への興味が湧いたタイミングがありました。そこで満を持して自転車購入!5歳になってすぐの事です。そもそも補助輪はない設定にしようと勝手に決めていたので、購入時に自転車屋さんで外してもらいました。
「え?いきなり補助輪無し?」と驚く方もいるかもしれませんね。
最初から補助輪なしにしようと思った理由は、4歳で初めて補助輪付きの自転車に乗った時の経験から、初めに補助輪に頼ってしまうといつまでも頼ってしまう性格だと思っていたからです。
自転車の練習動画で補助輪と一緒にペダルも外しているものを見ていたのですが、面倒なのでペダルはそのままで…。いそいそと帰宅して、さっそく乗ってみます!
いきなり補助輪なし自転車に乗れた理由とは?
結論から言うと、長男5歳、自転車練習開始20分後にはもう普通に乗れていました。
ブレーキの握りはまだ甘いものの、カーブも曲がれます。
必要な工程はたった4つ。
1.まず、ストライダーのように足で地面を蹴って乗る。
2.どんどんスピードアップさせる。
3.スピードアップしたところでペダルに足を乗せてみる。
4.漕ぐ!
自転車練習のポイント
バランスをとって足が地面につかずに済むように、できるだけスピードを上げるように声を掛けます。後ろから支える必要もついていく必要もありません。
あっという間にすいすい乗りこなし、自宅前の駐車場スペースから公道に出て走ってみました。5歳にもなると、こちらの言っている事や交通ルールを理解したり危険を察知する事もできるので、見ていても安心でした。
子供が自転車に乗るために必要な条件
わが家の長男が自転車に乗れたのは、5歳だからこそあっという間だったような気もします。
- まわりのお友達が乗っている事で自転車に対する興味全開!
- 乗りたい気持ちも全開!
- こちらの言っている事も理解できる
- そして何より体感としてスピード感を知っていたから
5歳ともなるとこのようなタイミングが重なってくるので、ここでいざ自転車購入したことが良かったのかもしれません。
さらに、スピード感を知っていること=自転車に乗れるという図式は次男が立証しているんです。
長男と違ってスピード狂気味の次男。3歳にして自転車に一瞬乗れそうになってしまい、この時は危ないからと止めたのです。しかし、4歳になって気付いたら、教えてもいないのに、お友達の自転車を普通に漕いでいたのです。
自転車練習は理解力も目安のひとつ
まだ自転車は買っていないので普段遊ぶ時はストライダーがメインなのですが、とにかく攻めた走りをする次男。これは自転車に乗せたら乗れちゃいそうだなと思ってはいたのですが、どうにも(性格が)危なっかしいのでまだ自転車を買っていなかったんです。
それがある日、幼稚園のお友達みんなと公園で遊んでいたら、私の前を自転車に乗った4歳の次男がスーっと通り過ぎたんです。
なんで?!と一瞬目を疑いましたね。どうやらお友達の自転車を借りたらしく、初めてのくせに特に感動もなく普通に乗りこなしていた次男…。
この時には「あ、やっぱり年齢じゃなくスピード感なのかな」と思わずにいられませんでしたね。ちなみに貸してくれたお友達も、聞いたところによるとやっぱりスピード好きタイプの子でした。
子供って何歳から自転車の練習をさせていいの?うちの子は何歳になったら乗れるんだろう?と思っている方、ぜひスピード感も目安のひとつにしてみてください。そして公道で乗るなら、親の言う事や危険をちゃんと理解して、行動できる能力が必要です。年齢だけでなく、安全に自転車に乗れるようになるための条件として、参考にしてみてくださいね。