
私の子供が新生児のとき、母乳重視とさんざん周りから言われてきました。母乳一本でいけるよう病院も勧めてきて、私もなんとかミルクを買わずに、母乳で頑張ろうと必死になっていましたね。
しかし、いざ母乳育児となると悩むことってありますよね?産まれるまではわからなかった、母乳をあげる大変さ。今悩んでいるママの辛さをを少しでもやわらげられるよう、私の体験談をお話します。
産後すぐの母乳トラブル!苦痛でしかなかった授乳時間
産前は、なぜだか自分は完母でいけると自信がありました。この自信の出どころは全くわからないのですが、おそらく当時の私は、育児の大変さや自分の身体のことも何もわかっていなかったからだと思います。ひとまず、母乳は血液からできているということを産んでから知ったのです。
自分が食べたもので母乳が詰まるのはそういうことなのか!と産んでから知り、無知な自分が恥ずかしくなりました。初乳は産後3日目くらいで出始め、出も悪くはなかったのですが、乳頭が切れるトラブルが発生してしまい授乳のたびに激痛で苦しむことに。
難しい授乳の体勢
助産師さんからは「お子さんは上手に吸えてますよ。」と言われたのですが、私のほうが浅めに吸わせてしまったりしてうまく母乳をあげられませんでした。授乳の体勢も難しかったです。
お母さんがリラックスできる体勢でと言われても、赤ちゃんに吸わせようと思うほど猫背になり、全くリラックスしてあげられませんでしたね。タオルを下にはさんだり、足元に足台をおくと良いともいわれましたが、初心者だったので赤ちゃんに授乳しながら、タオルやクッションをはさんで自分のちょうどいい高さにすることができず、身体の体勢が辛く、もがきながらの授乳でした。
ミルクを追加することで今度は乳腺炎トラブルが
結局乳頭トラブルによってミルクを追加して混合で育てていくことに決まりました。
しかし混合で一番よくあるのが、乳腺炎トラブルだと思います。我が子もそうだったのですが、哺乳瓶に赤ちゃんが慣れてしまうと母乳を飲む力が弱くなりあまり吸ってくれなくなるのです。
そのため私は、産後から、毎月乳腺炎に悩まされるようになってしまったのです。
乳腺炎で悩む日々をどうしたら回避できる?
私はどうしてもミルクと母乳の混合が面倒で完母にしたい気持ちがあり、友人に勧められたハーブティーを飲むことにしました。
母乳量が増える効果があると言われているハーブティーだったのですが、なんと私はこれで詰まってしまったのです。おそらく母乳は増えたのですが、その分息子の吸う力が弱く、結局たまって詰まってしまい乳腺炎になりましたね…。
何度も乳腺炎を繰り返すので、最終的には点滴処置になるまでひどく詰まってしまったのです。もう乳腺炎に悩みたくない!と思いどうしたらいいのか、自分の日常を見直すことにしたのです。
食生活を見直す
まず一番は食べ物です。乳腺炎を避けるため、控えた方がいいと言われている糖質の多い食事はなるべく避けることに。
パスタ
甘い物はもちろんですが、私にとって一番トラップとしてハマったのがパスタでした。お昼に手ごろに食べられるパスタは便利だったのですが、パスタは糖質が多いので食後1時間もしたらすぐに詰まりました。なので詰まりやすい方は、糖質の低いパスタを選ばれるか、しばらくパスタを辞めるのがいいかもしれませんね。
パン
次に危険なのは、パンです。こちらも手ごろに食べられるのでお昼に、とコンビニ等で買って食べていたのですが、よく詰まっていました。
大福
あとは大福。あんこだから大丈夫かなと思っていたのですが、和菓子も関係なく詰まりましたね。これでは大変な育児でバタバタとしている自分へのご褒美が何もなくなるのでは?と悲しくなったのですが、乳腺炎になるくらいなら、と我慢して誘惑を断ち切ってみることにしたんです。
詰まらなかった食べ物は?
では逆に、詰まらなかった食べ物はというと、パスタの対象でいくとうどんやそうめん。パンの対象ではおにぎりで、大福の代わりは果物でした。自分にとって手ごろで食べやすい食べ物で詰まるなら、似たような手ごろな食材に変更することで、簡単に詰まりを解消することができたのです。
辛い糖質制限でストレスがたまる時、どう対処する?
しかしやっぱり食べたいものを食べながら授乳していきたい!という気持ちだってありますよね。そんな時は少しお金がかかりますが、ハーブティーを毎日飲む方法がありました。私は始めの頃、母乳を増やすハーブティーで失敗しましたが、同じメーカーで母乳の詰まりを解消するというハーブティーもあり、それを飲むと解消されることもありました。
授乳中にパスタを食べられない、ということに限界がきたら、1ヶ月だけこのハーブティーを飲むことに決めてその間は控えていた食材を食べ、ストレス発散をしていましたね。ハーブティーもそこそこいい値段していたので、毎月買うのは気が引けて、節約しながらうまく自分の欲求を満たす方法として1ヶ月置きにしていました。
母乳外来に行ってみる
しかしもしそれでも乳腺炎に苦しむ場合は、やはり母乳外来が一番安心ですよね。少々お値段はかかりますが、乳腺炎対応のエキスパートである助産師さんが、優しく詰まりの解消をしてくれますよ。
また、哺乳瓶の吸い口に慣れてお子さんの吸う力が弱くなってしまったときのために、吸い口が固めの哺乳瓶の紹介もしてくれましたね。母乳育児の知識がなかった私に、とってもわかりやすく教えてくれたのです。
“何をしても乳腺炎が治らない!”と悩んだら、母乳外来へ行きましょう!
完母にこだわる必要はない!
結局私は、卒乳するまで混合で育てていましたね。産後間もない頃はどうしても完母にしたくて頑張っていましたが、息子が生後6ヶ月くらいになってくると急激に飲む量が増えてきて、ミルクは間違いなく栄養がきちんと入っているのだから避ける必要性がないと思うようになりました。
ミルク代はかかってしまいますが、母乳のみで育てることと、ミルクだけで育てること、混合で育てること、すべて大事な我が子にきちんと食事を与えていることに変わりないのですから、どの形で育てたっていいと思います。
母乳で始めからうまくあげられる人もいれば、私のようにできない人だっています。どちらにしろ、我が子が大きくなってくれればそれでいいですよね。私のようにあまり完母にこだわって苦しむよりは、自分ができるだけ楽にできる授乳タイムにしてもらえたらと思います。