赤ちゃんの成長が一番よくわかるものは、体重の増加ですよね。出産する前から何グラムで産まれてきてくれるのか、産まれてからも体重が順調に増えていってくれるのかと、とても心配になりますよね。
どうやったら体重が少しでも増えていくのか、私が妊娠中から苦労した出来事と、子供を産んだ病院で相談を重ねながら対処した経験をお教えします。
出産前から赤ちゃんの体重を聞かれ気にしすぎた私の失敗
私は出産前から親族に“大きい赤ちゃんを産まないとダメよ”と言われていました。基準は3000gを超えること。とはいっても、どうやったらお腹の子が大きくなるのかわかりませんでした。
赤ちゃんの体重を増やすため、お肉とごはんのセットをやたらと食べてみたり…。普段はそこまでお肉を食べるほうではなかったのですが、“男の子だし肉だ”となんとなくのイメージで食べていました。
しかしたくさん食べたとしても、赤ちゃんが大きくなることより自分の身体に負担が増えることが多くなってしまったのです。
妊娠中に食生活を乱したことへの後悔
妊娠中にそんな食生活を続けていたためか、最後には妊娠高血圧症候群になってしまい、普段の自分の食生活を乱してまで赤ちゃんの体重を増やす必要はないと、この時ばかりは後悔しましたね。
私の経験上、赤ちゃんの体重は親の体質も関係しているので、無理して大きな赤ちゃんを産むために、とたくさん食べる必要はないと思います。無理をすることで身体に危険がともなってしまうこともあると、私自身経験者としてお伝えしたいです。
デリケートな妊娠中、周りの声など気にする必要は無い!
結局予定日が過ぎたこともあり、なんとか3000gを超えて産まれてきてくれた赤ちゃん。正直安心しました。
今思えば周りの言うことなど気にする必要なんてなかったのですが、初めての出産だったのでどうしても周りの言うことが正しいと思いがちで、考えがかたよってしまっていたのです。
これから出産を控えている方は、自分の体調にあった食生活をして赤ちゃんの成長を見守ってあげてください。お母さんが無理をすると赤ちゃんへのリスクが増すだけなので自分らしい生活を大切にしてくださいね。
そして出産してほっとしたのもつかの間で、本当の戦いはここからだったのです。
出産後から赤ちゃんの体重がどんどん落ちてパニック!
出産してからすぐに母乳がでなかったので、2日目までオリゴ糖を病院から渡され飲ませていました。3日目にようやく母乳が出てきたのですが、思うように吸わせてあげられず悪戦苦闘!
おまけに乳頭が切れ授乳のたびに激痛でおっぱいをあげることが苦痛に…。授乳疲れと寝不足で、赤ちゃんの体重の増加まで頭が回らず自分のおっぱいの故障に必死になっていたんです。
出産したときよりも低い体重で退院!?
退院まであと2日となったとき、助産師さんから忠告を受けました。「このままだと赤ちゃんが出産したときよりも低い体重で退院してしまうから、頑張ってきちんと3時間おきに母乳とミルクをあげてください。」と。
そう言われて、ようやく私は子供の体重が減っていることを知ったのです。せっかく3000g超えて産んだのに、退院時に2000g台にいってしまったら、”また実母や義理母に何か言われてしまう”と、私は少し焦りを感じながら痛い授乳を頑張って続けました。
しかし赤ちゃんの体重は増加せず、乳頭は切れに切れてもう吸わせられない状態に…。そこでいったん授乳をやめてミルクに変更!
乳頭トラブルで直母をストップ、ミルクに変更!
“なんとか退院までに生まれた体重よりも多くしなければ”それだけを頭に、3時間おきにひたすらミルクミルク…。そこに加えておっぱいが張り乳腺炎状態に…と、初めての育児は悲惨な入院生活となっていました。
退院日当日まで、何度も体重計に息子をのせ、体重の増加を気にしていましたね。乳腺炎解消のためにもふたたび母乳も追加し、混合で退院時はなんとか100g増えて退院することができたんです。
新生児の体重減少は子供の特徴に原因がある!?
私の産んだ病院は授乳状況をチェックするため、生後1ヶ月検診の前の、生後2週間のときに一度病院に行き、新生児の体重の増減と授乳状態をみる検査がありました。自宅に帰ってからも、体重が増える感覚はいまいち感じられず不安ばかり募り…。
いざ、生後2週間の授乳検査。やはり息子の体重は200gほどしか増えておらず、私は“どうして体重が増えないのだろう…自分がよくないのでは”と、自己嫌悪に。
新生児の生活リズムが体重に関係する!?
しかしここで病院からこう聞かれたのです。“赤ちゃんの生活リズムは活発なほうですか?”ふと考えて息子の生活リズムを見直してみると、飲むだけ飲んでいるが、その分出ているのも多い。
息子は便秘しらずの快便君で、一日に何回もしていました。加えてあまり寝ることもなく、つねに泣いて足を異常にばたつかせている状態。エネルギーの消費率が高いのと、便通が良い分あげても出ていくことが多いのが原因の一つかもしれないと言われたのです。
そこで、母乳→ミルク→母乳で今後やってみてはと勧められ、試してみることにしました。その甲斐あってか、少しずつは増えるようになったんです。本当に母乳はたくさんあげてなんぼだと思います。乳腺炎も防げましたし、赤ちゃんが物足りない様子でしたら、何度も母乳を飲ませてあげるのも体重増加の一つだと思いますよ。
生後3か月検診で指摘された医師からの言葉とは?
その後、生後3か月検診で息子はギリギリ成長曲線内の体重になったのです。そこで先生に体重のことを相談すると「お母さんとお父さんからもらった体質だからこういうものだよ。これからも飲むだけ母乳とミルクをあげて、ごはんもたくさんあげていればすくすく大きくなるよ」と言われました。
今まで“体重が少ない=私が悪い”とばかり思っていましたが、先生からこの言葉を言われたときに、少し救われた気持ちになりました。
いまだに息子の体型はやせ型ですが、離乳食もたくさん食べる子でしたし、今でも大人のおにぎり2個も食べる大食い。それでも体重はあまり増えませんが、元気に走りまわっていて、とても活発です。
赤ちゃんの体重減少がお母さんのせいではない理由
2歳近くまで息子の体重にしばられて育ててきましたが、体重が増えにくい原因と考えられるのは、結局のところ我が子の場合は体質だと思います。
きちんと基準の量をあげていても体重が減少してしまって不安に思うときは、一度赤ちゃんの特徴をみなおしてみるのが一番です。もしかしたら体質や活発であることが原因かもしれません。
あまり自分を責めずに、我が子なりに成長するタイミングがあると、大きな心で見守ることも一つです。私もたくさん不安をもって新生児の時は子育てしましたが、決して体重減少はお母さんのせいではないということを覚えておいてもらえたらと思います。