出産を機に旦那への愛がなくなってしまう。そんなことをよく耳にすることがあります。
そう、産後クライシス。
この人とならきっとなんでも乗り越えていけると思って結婚した旦那。そんな相手に愛がなくなるなんて、出産は旦那からしたら恐ろしいものかもしれないですね。
私の旦那は、10歳年上で優しくて年上とは思えない少年ぽさがある面白い人です。
子供をなかなか授かれなかった私たちは、お互い協力しあい不妊検査もして4年がかりの第一子を授かりました。
ようやく授かった二人の可愛い子ですが、私はどうも出産してから旦那の行動、言動がすべてストレスに感じて、一緒にいるのが嫌になることが増えました。今思うと、これが産後クライシスだったのかもしれません。
私の旦那は、育児にわりと協力的でしたし、亭主関白のようなこともなかったのですが、それでも私のストレスとなってしまったのが子供に触れられること。でもそんなことせっかく頑張ってできた子供を可愛がりたい旦那には言えなかったです。言えない分ストレスとしてたまってしまったのですが…。
産後の不安定な私の精神状態も相まって、一時期は離婚したいとまで思い詰めてしまいましたが、不妊治療をしてまで授かった子供のことを考えるとそんなことできるはずもありません。
では、どうすれば自分も旦那も気持ちよく一緒に過ごしていけるのか、対策を考えることにしたのです。
対策1:子育ての悩みをパパと共有できるくらい徹底的に育児を教える
私が不安に思わない方法で旦那が育児をできるように、と考えた一つ目の産後クライシス対策は、旦那に子育てを私と同じようにやってもらうこと。最初からは難しいと思ったので、ある程度説明をして、まずはオムツ替えや沐浴など彼のやりやすいようにやってもらおうと思いました。
しかし、子供の泣き声がしてきたり、やけに子供と接近しているのが気になってしまい私の気持ちがダメになりそうで…。これをガルガル期とでもいうのでしょうか?
それで、旦那にお願いし、徹底して私の育児のやり方を教えました。最初は面倒でしたが、自分と同じようにやってもらうと自分の分身が赤ちゃんのお世話をしてると思えたので、必要以上に不安にならず落ち着いた気持ちで見ていられました。
そしてそのおかげか私のストレスが軽減して、旦那に対しても少し、話すのが嫌ではなくなりました。それでも産後3か月間くらいは旦那と二人になることが辛かった私は、どうにか距離を置こうと考えていました。
あからさまに避けると旦那も色々探ってきて逆にめんどうなことになり疲れが増すので、さりげなく二人になれない方法…。
そう、それは同じ空間で一緒に子育てしないことでした。つまり、私が育児をしているときは旦那の休憩時間とし、旦那に子供のお世話をしてもらっているときは、私は違う部屋にいき一緒にいないようにしていました。
子供と離れて一人でいることで私の息抜き時間にもなったので、一石二鳥だったのです。その分子供にも旦那にも優しくできる自分がいたので、同じ空間にいない時間を作るのはとても大事だと思います。
その後私の旦那への一緒にいたくないという気持ちは落ち着き、同じ空間でもいられるようになりました。
今までの文章を旦那にみせたらと考えるととても申し訳ない気持ちになるのですが、こうした対策を練ったことで今こうして二人で一緒に子供のお世話をすることに喜びを感じられるようになれて、本当によかったなと思います。
しかし、それでも男と女なので、色々ともめますよね。そこで私は、育児や家事の分担や考え方の違いでの男女のストレスを軽減する方法を、自分なりに考えて実践しました。
対策2:子育て中のイライラを八つ当たりする前に日中の旦那の姿を想像する
これはお互い様なのですが、私も感謝されたら嫌な気にはなりません。やっぱり「ありがとう」の言葉でどれだけの平和解決ができるのかと、子供が生まれたらよくわかります。
二つ目の産後クライシス対策として、むしゃくしゃしたときは、いったん日中働いてる旦那の姿を想像してみてください。“うんうん、ありがとう”と思えたら、いやでも口に出したら完璧です!
こちらから日ごろ感謝の言葉を言っていると相手からの感謝の言葉も増えます。ですから、ここはなんとか目をつむって妄想してから感謝の気持ちをのべる癖をつければある程度お互い気持ちよく過ごすことができると思います。
妄想することによって感謝の気持ちを見出すことが苦しい、という方には文章化をお勧めします。
直接口で日ごろたまったストレスをぶつけると、どうしてもヒートアップして感情的になり、お互い強い口調やいやな気持ちになることが増えてしまします。そこで私はよく言いたいけど、言わなかったことを時間があるときにメッセージで送ろうと文章にします。
この時に注意したいことは、文句をただぶつけるのではなく、あくまでも日頃相手への感謝の気持ちがあることを一緒に伝えるということです。文章にすると冷静な気持ちをもったまま伝えたいことを伝えることができますよね。絵文字を入れれば相手にもそんなにきつい印象なく自分の気持ちを伝えられます。
私の場合は打ってる途中からなんだかすっきりしてしまい、伝えなくてもいいかな、という気持ちになって最終的には送らないということが多いのですが、どうしても伝えたいことは送っていいと思います。
ただ、これをする場合は時間帯に一応気をつかってくださいね。仕事中に送ると旦那さんもきちんと向き合うのが難しいと思うので、帰宅する時間や休日の日など、向き合いやすいときに送ってあげると効果があると思います。
メモや手紙の場合は、感謝の気持ちなら朝食卓の前に置いておいたりお弁当にしのばせておくのでもいいですし、不満など言いたいことを伝えるなら旦那さんの休日前などに渡すのをお勧めします。
夫婦の不満をすべて表に出さず上手く距離をつくることが大事
最後に、他の家族をみたら仲良さそうにみえたりしますよね。
”隣の芝生は青く見える”と言いますが本当にそのとおりで、どの夫婦間だって大なれ小なれ問題は起こります。
そんな時も、感情を上手に伝え合ってお互いに気持ちのよい空間を作っているのだと思います。
産後クライシスのときは私も旦那にひどいことを思ってしまったなと今は思いますが、当時はどうやっても近づくことが苦痛で仕方ありませんでした。
そんなときは、あからさまに離れるのではなく相手の気持ちも少しは考えてうまい距離感を保てればいいのかなと思います。
とにかく前向きに、旦那さんとも向き合い、ストレスをうまく自分で減らして育児を頑張っていきましょうね。