秋のこの季節になると祝日が多かったり、年の瀬に向けてクリスマスなどのイベントに気持ちが高まったりと、なんとなくお祝いムードになることが増えてきませんか?祝日ではなくても日本には様々な“○○の日“がありますよね。その中でも11月にある、”いい夫婦の日“は結婚記念日や入籍記念日にされる方も多く、祝日ではないもののお祝いする特別な日として大切に思われる方もいらっしゃると思います。
私にはアメリカ人の夫がいるのですが、結婚して間もない頃どこからか聞いてきたのか、“いい夫婦の日”について質問されたことがあったのです。その時私がどんな風に、英語でいい夫婦の日を説明したのか、日本以外の国では夫婦を祝う日があるのか?という疑問について、ご紹介したいと思います!ぜひ参考にして、外国人の先生や友達に日本の文化を説明しちゃってくださいね!
いい夫婦の日はいつから?由来とは
外国の方へ日本の文化を説明するには、自分が知っている以上によく調べてから話をしないと、案外うまく伝えられない、ということがよく起きるんです。質問をポンポンとされた時に、自分がそもそも知らない内容だったら、答えようがないですよね。
ここではまず、「いい夫婦の日」の歴史や由来について知っていきましょう!
1988年に財団法人余暇開発センター(現日本生産性本部)によって提唱され、1998年に「いい夫婦の日」を進める会を設立、2000年より毎年、理想の夫婦・カップルにふさわしい「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー」を選出している。
参照:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%84%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E3%81%AE%E6%97%A5#cite_note-3
ウィキペディアで謎が解決です!ここで触れられている「いい夫婦の日をすすめる会」では毎年パートナー・オブ・ザ・イヤーの受賞者を選出しています。
まさにおしどり夫婦のイメージですね。英語で説明したいことができた時には、自分でもう一度、日本語の本当の意味や歴史について調べておくと安心です。自分の知識が増えるだけでなく、調べることでGETした情報のおかげで、外国の方からの質問にもうまく答えられるかもしれませんよ。
いい夫婦の日は川柳で夫婦円満?
いい夫婦の日をすすめる会では、毎年いい夫婦の日にちなんだ「川柳コンテスト」も開催しており、受賞者には商品券やティーセットをプレゼントしているそうですよ。今年の応募は締め切ってしまったようですが、毎年時期になると募集が始まるのでぜひ参加してみたいですね!歴代作品はこちら。
2018年川柳受賞作
赤い糸 今じゃ丈夫な 命綱
2017年川柳受賞作
長生きを したいと思う 人と居る
「いい夫婦の日」をすすめる会 https://www.fufu1122.com/whats/
11月22日のいい夫婦の日が、ここまで多岐に渡った活動で盛り上がっているなんて面白い発見ですね!
いい夫婦の日の別名は?英語で説明しよう
歴史について知ったところで、本題の「いい夫婦の日」を英語で伝えるには?という疑問にお答えします!
さて、いざ“いい夫婦の日”を英語で言うなら、”Good Couple’s day”という言葉が手軽に使えます。しかし実際にそれを言うと、「そうなんだ!でもどうして?」という反応が返ってくるのが外国人(笑)。私がアメリカ人の夫へ「いい夫婦の日」の意味を説明した時は、こちらのように伝えましたよ。
November 22nd is the day of good wife and husband.
11月22日はいい夫婦の日なんだよ。
Because, when we read numbers of the date in a certain way, 11 sounds “ii” and 22 sounds “fufu”.
なぜなら、日付の数字をある呼び方で読むと、11は“いい”22は“ふうふ”って聞こえるんだ。
“ii” means good and “fufu” means a married couple.
“いい”は良いって意味で、“ふうふ”は結婚しているカップルのことなんだよ。
That’s why November 22nd is the day of good wife and husband in Japan.
だから11月22日は日本ではいい夫婦の日なんだ。
Unfortunately, it’s not a holiday though.
残念ながら休みの日ではないんだけどね。
夫はこの話をしてからというもの、いい夫婦の日には結婚記念日でもなんでもないのに、ちょっとしたお花やチョコレートなどをプレゼントしてくれたり、出先からメールで”Happy good wife and husband’s day!”などとメッセージをくれたりするようになりました。簡単に説明する時にはこのフレーズも使えますよ。
アメリカ人の夫にとって、日本語の語呂合わせによって制定されている様々な記念日はとても面白いようで、自分でも色々調べていましたね。夫婦でお祝いするかしないかは置いておいたとしても、外国人相手にこんな日があるんだよと会話をするきっかけにもなりますし、日本文化を教えてあげると喜ばれること間違いなしですよ。ぜひ参考にしてくださいね。
いい夫婦の日の意味は欧米式?
ところで、日本以外の諸外国でも、夫婦の関係を祝う日なるものは存在するのかな、と疑問に思いませんか?日本の文化とはいえ、どちらかというと欧米的なノリの記念日だなと私は思っているのですが、実際にはどうなのでしょう?これまた疑問に思ったので調べてみました。
すると、ありましたよ!海外で”National Spouses Day”なるものが!
毎年1月26日が“全国配偶者の日”として制定されているもののやはり祝日ではなく、しかも誰がいつ作ったのかは定かではない。アメリカでは2000年ごろからこの日の存在が意識されるようになったが、1984年に制定された5月の”Military Spouses Day”(軍人の配偶者の日/毎年、母の日の前の金曜日)とは別物。
参照:http://www.holidayscalendar.com/event/national-spouses-day/
英語では夫婦のことをwife(ワイフ)=妻やhusband(ハズバンド)=夫という言葉以外に、Spouse(スパウス)=配偶者という言葉で表現することがよくあります。書類に記載するときなどには「Spouse:配偶者」という欄があったりします。これを機にSpouseという単語も覚えておくと良いですね。
いい夫婦の日の料理は晩ごはんを奮発?
いい夫婦の日、皆さんは何かお祝いされていますか?特に何か特別なことはしなくても、話のネタとして夫婦で「いい夫婦の日」について話してみるだけでも、仲の良い関係を続けていく一歩につながるかもしれませんね。
いつもより夕食の品数を増やしてちょっと豪華にしてみたり、夫の大好物にしてみたりすると喜ばれますし、外国人の先生や友達に「こんなことをしたよ」と英語で話すネタにもなりますよ!
私もこれからは、自分から夫へ日頃の感謝を素直に伝える日にしようと思っています。あなたが末永く、素敵な“いい夫婦の日”を過ごせますように。