保育園児・幼稚園児

はいはいしない成長過程に不安だった私が、今歩く息子をみて思うこと

 

赤ちゃんならではの移動手段“はいはい”。しかし、はいはいをしない子もたまにいますよね。

実は、私の息子がそうでした。

私と同じように、まだ子供がはいはいをしない、と不安になっているお母さん。みんなと違う成長過程にとまどい、心配になる気持ち、良くわかります。

はいはいをしない息子がどのように歩き始めたのか、子供の成長を間近で見てきた私の経験を、今不安を感じているお母さんと共有していきたいと思います。

他の子と成長のずれが出始め、出遅れている気がして息子が心配に

私の周りには息子には同じ年の子が4人います。みんな元職場の同期で子供たちも偶然にも全員夏に産まれました。みんな同じスピードで成長していくので、何か育児で壁にぶつかったときには悩みを共有できとてもいい仲間です。しかし子供の成長が進むにつれ、遅い早いの変化がみられることが出てきました。その変化が一番でたのが“はいはい”です。

赤ちゃんの成長過程はざっと言うと、寝返り→ずりばい→お座り→はいはい→つかまり立ち→歩くといった感じですよね。ずりばいまではだいたいみんな生後半年以降に出始め、いざこれからはいはいが始まるのかとドキドキしていたのですが、我が子はなぜかはいはいをしませんでした。

そもそも当時息子はお座りもできませんでした。お座りができないとはいはいも難しいのでしょうか。ずりばいはできていたので移動手段としてはなんとかなりますが、自分の子だけ他の子よりも出遅れるのでは?と感じるとなんだか不安に陥りますよね。

“何か自分の育児がよくないのでは?”と考え、はいはいができるよう見直すことを始めたのです。

何種類もチャレンジしたはいはい作戦!どれも失敗に終わります

まずは見せてマネさせる。親がしているのを見せたら、赤ちゃんはそれをマネしてはいはいするようになると私の母からアドバイスをもらいやったのですがマネせず…両親と私3人で息子に見せたりしたのですが、むなしくもマネは全くしてくれず惨敗でした。

続いておもちゃで興味を惹く作戦です。しかしこれはずりばいで行動できる息子にとってはあまり意味がなかったのです。おもちゃをはいはいするよう目の高さに置いたりしたのですが、移動手段が定着してしまっていたのでうまくいきませんでした。

次にはいはいしやすいよう、段ボールでトンネルを作ることに。トンネルはずりばいだと進みづらいので、これをきっかけに腰をあげてはいはいしてくれると期待したのですが…息子は繊細で怖がりな性格なため、大きいトンネルが目の前にくることで大泣きし全く近づこうともしません。その中をくぐるなんて彼からしたら、とんでもない!せっかく作ったのですが、むなしくもうまくいきませんでした。

そして、もう一つ試したものが芝生です。ずりばいをする子は、平らな場所が続くことでずりばいがしやすくはいはいをしないそうです。芝生のぼこぼことしたアンバランスさでついついはいはいをしてしまう子がいると育児本で学び、私は芝生が綺麗に整備されている有料の公園に行きました。

人工芝では痛いと思い、当時冬だったこともあり室内に自然の芝生を置いている場所を探し、息子のはいはい訓練のために連れて行ったのです。しかし、これも悲しいことに失敗です。先ほど申し上げたように、息子は怖がりなため芝生の感触が嫌いだったようで、また泣いて動くことなく終わりました。

ここまでくると私も諦める気持ちが強くなり、大人しく何もせずに息子のペースを見守るしか手はありませんでした。

生後10ヶ月でもはいはいしないと、個性として受け入れられました

それからというもの一向にはいはいはしなかった息子ですが、生後9ヶ月あたりから高這いをするようになったのです。おそらくこれも、私が「腰をあげて進むことがはいはいへつながるのでは」と思いそのたびに褒めていたら、いつの間にかオオトカゲのように高這いをすることが定着していました…。

これをはいはいのうちの一つと認めて私をなだめてくれる友人もいましたが、私の中では何かスッキリせず“どうしてこの子ははいはいができないのだろう…”とまたそれに囚われるように。

そして、高這いのまま生後10ヶ月でつかまり立ちへと移行しました。それから歩くまでも時間はかかったのですが、その間の移動手段は高這いとつかまり立ち。高這いで他の子どもに近づくと見たこともない動きに驚かれ、怖がられることもしばしば…。

ですがそれが息子ですから、私はもはや、はいはいをしないことを息子の個性として前向きにとらえることにしていました。同じように高這いをする子と出会えなかったので、“オリジナルでいいじゃないか”と息子のカラーとし、むしろこのまま歩けるようになるまではいはいをしなくていいとさえ思うようになりました。

では、そんな息子がいつ、どのようにはいはいをしたのか?それはなんと、息子が歩き出すようになった後のこと。テレビの真似で1歳4ヶ月ころにようやく、はいはいをするようになったのです。時間がかかりましたね。

はいはいの代わりにずりばい・高這い・つかまり立ちで成長

結果として、息子がはいはいしたのは全ての成長過程を終えてからというオチでしたが、振り返ってみると息子ははいはいができなくても歩けました。そして歩けるようになると、はいはいもできるようになります。遅いですが、その子の中で何か順番があるのだと思います。

子育てをする上で子供の成長過程は、順調に育っているか見分けるポイントではありますが、みんながみんな同じように育つわけではないということを私は息子から教えてもらいました。

ずりばいの息子をみていたときも、ずりばい期間が長くなるにつれ誰もできないような高度なハイスピードずりばいをしており、それが面白かったのですが、はいはいをしなかった分、はいはいと同じことをずりばいで満たしていたように感じます。

はいはいをしないからといってそこで止まっているわけではなく、息子なりにずりばいならずりばいの中でステップアップしていたんです。当時ははいはいしないことにとらわれて、あまりそのことに気づけなかったですが今振り返るとわかります。

子供の成長には個人差があるんですね。よく色々な育児本にも書いてあることですが、経験した私も本当にその通りだと思います。お子さんの小さな小さな成長の変化を決して見逃さずに、見守ってあげることがまずは大切だと思います。

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