園までの距離、給食かお弁当か、園バスはあるか、どんな先生がいるかなど。幼稚園を選ぶ際のポイントはたくさんありますが、優先順位をつけないと絞れなくて困るなんて事になってしまいます。
わが家は引っ越しがあったので、長男は2ヶ所の幼稚園に通い、次男はその2ヶ所目の幼稚園に現在通っているところです。その両方の幼稚園を選んだ動機、選び方によるメリットとデメリットをご紹介します。実際に通ってみないと気付けなかったポイントが満載ですので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
幼稚園、あなたはどちら派?お弁当VS給食
お弁当と給食、この究極の二択に悩まされていませんか?子供が幼稚園を楽しんでいるか、元気に通えているか、そのひとつのバロメーターが食事だと言っても過言ではありません。
普段よく食べる子なのに食欲がない…。反対に、今まで好き嫌いが多かった子が何でも食べてみるようになった!など、子供の気分や調子は食べっぷりに現れる事が多い気がします。
幼稚園で毎日給食だと、何よりお母さんがラクですよね。せめて1日1食だけでも作らずに済むのなら!という考えは、少なからずあるのではないでしょうか。私はものすごくありましたね。
それに、家で出される料理以外に慣れる事も必要だと思いませんか?無意識に定番化してしまいがちなおうちご飯ですが、同じ食材でも調理方法や味付けが違うものを食べる経験があってもいいのではないでしょうか。お友達とみんなで同じものを食べるというのも、いい経験になりそうですよね。
お弁当の幼稚園を選ぶメリットとは?
一方で毎日お弁当だとどうでしょう?お母さんは毎朝大変ですが、子供にとってはお昼ご飯の時間が何より安心できる時間になるかもしれません。どんなものをどれくらい食べられるか、きちんと把握する事もできます。おかずのリクエストを聞いたり、コミュニケーションのきっかけにもなります。
そう考えると、給食もお弁当もどちらも捨てがたい…
毎日給食、毎日お弁当、半分ずつなど幼稚園によって違います。わが家の子供が通った2か所の幼稚園は、どちらも週3給食、週2お弁当です。メリハリがあっていいと思っています。
毎日給食の幼稚園でも、遠足や運動会など、お弁当が避けられない行事がほぼ間違いなくやって来ますよね。週2でも作っていると、お弁当必須の行事に抵抗がないのはメリットですよ。
幼稚園選びの目安に先生の男女比も!
幼稚園の特色として、男性の先生が多い事を打ち出している幼稚園があります。まさに長男が最初に通った幼稚園がそうだったのです。各クラスの担任の他に、補佐や主任、体育の先生などが全員男性で、全体の比率で言うと4割程度が男性の先生でした。行事などで先生全員が集まっていると、半分近くが男性という割合です。
その地域では他にそういった幼稚園はなかったので、わりと珍しいと思います。わが家は息子ばかりなので、これが幼稚園の志望動機として大きなものになりましたよ。女性の先生にはもちろん関わるとして、体育や課外教室などで男性の先生と思いっきり遊んでもらい、体力を発散させたいと思ったからです。実際、長男は担任の先生と同じくらい主任の先生や幼稚園のサッカー教室の先生達が大好きでしたね。
反対に、女の子のお母さんは女性の先生が多い方がいいと感じる場合もあるかもしれませんね。
幼稚園児の男女比は成長にどう影響する?
そして意外と子供達の精神面の成長に影響するのかも?と思ったのが園児の男女比です。先ほどの長男が最初に通った園は、そもそも募集が男女ともに同じ人数でした。長男の2園目、現在次男が通っている園は男女で分けて募集していません。結果、次男のクラスは男の子に対して女の子の人数が倍です。
どんな影響があるかと言うと「男の子が完全に押されて大人しくならざるをえない、しかもそれを当然のように受け入れる」ようになって来ているのです。一見して悪いように聞こえるかもしれませんが、正直、血の気が多い破天荒タイプの次男には、この環境にとてもいい影響を与えられていると胸をなでおろしているんです。
具体的にはどういうことかというと、幼稚園行事の代休などには男の子みんなで遊んだりします。男の子の人数が少ないので、お母さん達もみんな仲が良く、特に子供達は結束が強いです。問題行動が多かった子がいるのですが、女の子達にたしなめられ、男の子達にフォローされ、先生からの問題報告の電話がすっかりなくなったとお母さんが泣いていましたね。
また最近おもしろいのが、男の子達が口を揃えて「女の子には優しくしなきゃいけないんだよ」と言っている事です。それを聞いて「イマドキの女性は強いからね、今から慣れておいてもらおう」とお母さん同士で笑いながら話しています。
幼稚園までの距離が遠いことで生じる問題とは?
幼稚園までの距離がちょっと遠いかも、という不安はありませんか?近い場合はいいのですが、候補にあがった幼稚園の中で、理想の条件を満たしているけど距離だけが気になる!という方もいるのではないでしょうか。
長男が最初に通った園がまさにそうで、
園庭が広い
男性の先生が多い
課外教室の種類が豊富
園バスあり
入園時に兄弟枠あり
週にお弁当2給食3とバランスが良い
何より問い合わせた時の対応がとても感じ良い!
そんな、私の理想を叶えた素敵な幼稚園を見つけたのですが、どうしても距離が遠い!というのも自転車で30分近くかかるのです…。まず園バスを利用するとして、送迎は諦めましたね。しかし登園帰園はバスがあるからいいものの、忘れ物をした時や保護者が幼稚園に行かなきゃならない時にどうするかはひとつの疑問ですよね。
幼稚園に問い合わせてみると、この園は基本的に忘れ物を届ける必要がない園でした。同じバス停のお母さんの話では「お弁当の日にうっかり持たせ忘れたら、先生から今お店にいるんですけど〇〇ちゃんの好きなおにぎりの具ってなんですか?という電話がかかって来た」という事があったそうです。ありがたいですね。わりと緩めの規則の幼稚園だったのだと思います。
反対に忘れ物は保護者が届ける幼稚園も!
対照的に友達から聞いた話では、忘れ物をしたらそれが何であれ保護者が幼稚園まで届けなければいけない園もあるそうです。届くまでその子は立って待っているとか…
忘れ物に対してどちらの方針を取る園かによって、距離問題は大きく関係してきます。忘れ物の対処法とあわせて、入園前に他のお母さんに聞くか、実際に問い合わせてみてもいいかもしれません。
息子の幼稚園は忘れ物に対して緩かった事、園に行かなきゃならないような保護者の出番がほぼなかった事で、距離はほとんど問題にならず、助かりましたね。
幼稚園に子供が馴染めるか心配
幼稚園選びにこれだ!と言う決め手は見つかりましたか?
子供は親が心配するより、柔軟に環境に適応してくれます。引っ越しで長男が別の園へ転園する時、ものすごく仲のいいお友達がいたのでいつ告げるか本当に悩みました。
緊張しながら「引っ越すから新しい幼稚園を探してみない?」と子供に聞いたら、あっさりと「新しいお友達ができるって事?いいよー!」と言われて拍子抜けしたのを覚えています。
実際、新しい幼稚園で緊張の面持ちを見せたのは初日だけ。先生にも「2日目ですでに、前からいたっけ?というぐらい馴染んでました」と言われちゃいました。
幼稚園の距離が近いと小学校進学にお友達が一緒
実は、引っ越し先では今まで挙げてきたような他の条件は無視して、距離を最優先に幼稚園を選んだのです。理由として、最初の幼稚園のように距離が遠いと、同じ小学校に進学するお友達がいないからです。
今年小学生になった長男は、同じ学年やクラスにも見知った顔がたくさんある事で、安心して通えているように見えます。
小学校なんてまだまだ先に思えてしまうかもしれませんが、幼稚園を決めるポイントのひとつに距離があってもいいのではないでしょうか。