結婚生活でどんなにがんばっても旦那との関係がもう修復不可能になってしまって、“離婚”の選択をするというというときになったときに、悩むのは金銭面と、1番は子供への影響についてだと思います。旦那とは別れたい。でも、子供にとってお父さんを奪ってしまうことになる...。と、悩んでいる方が多いのではと思います。
私は、子供が2歳の時に離婚を経験しています。離婚理由はご家庭によってさまざまあるかと思いますが、私は生活していくなかで、性格がとことん合わずに離婚をしました。でも、子供の世話などは積極的にしてくれていた人だったので、子供のことで「本当に離婚を選択していいのか」とすごく悩んでしまったのです。
子育てについて協力的じゃない旦那との間で離婚を考えている方は、離婚の意思が固まりやすいかもしれませんが、私のケースのような『子育てについてはしっかりしている旦那』となると何度も踏みとどまってしまうと思います。
私は、結局離婚を選択してしまいました。しかし、離婚後は後悔はありません。どのようにこのモヤモヤした気持ちを取って離婚への道を進む決心ができたのか、いまから振り返ってお話をしていこうと思います。
離婚が頭をよぎった瞬間とは
私が、離婚について考え始めたのはなにげなく洗濯物をたたんでいる時でした。「この人の洗濯物をなぜたたまないといけないのだろう…」と、特に夫婦喧嘩などしていないときに思ってしまい、そこからだんだんと離婚をしたいという思いが強まっていきました。
夫婦喧嘩をしていると、思わず「離婚!」「別れる!」とつい言ってしまう人もいるかと思いますが、そんな“つい”で言ってしまったときは実際そんなに意思は固まっていない方が多いのではないでしょうか・・・。
ノープランのまま口に出してしまうと、後々後悔してしまっても取り返しがつかないので、離婚はじっくり先を見て考えていったほうがいいと思います。
私の家庭は、離婚を口に出す前から夫婦での会話も減っていき、子供が間に入ってニコニコしてくれることだけが唯一の家族のほんわかした時間だったんです。この時点で、子供のおかげでつながっている夫婦関係の中で子供は育って幸せなのか?と悩んでいましたね。
離婚のきっかけとなった夫婦喧嘩
なるべく子供の前では喧嘩はしないでおこう。と決めていたのですが、あるとき、もう夫婦関係はあまりよくなかったのでそんな冷静さも互いに持ち合わせていなかったためか、子供の前で夫婦喧嘩をしてしまいました。
子供はまだ1歳半でしたが、大きな声を出しているお父さんの姿にびっくりして泣き出してしまい、その時点で私は、我に返って子供を抱っこし慰めていました。その時、旦那が子供を抱っこしている私に向かってさらに文句を続けてきたのです。
いくら普段子育てに協力的でも、怒っているときに子供への影響を考えられない・怒り任せで周りをみることができないお父さんは、子供にとって必要ではないと思い、意思がより固まりましたね。
しかしそんなひどい姿のお父さんをみても、子供にとってはやっぱり普段の優しいお父さんの印象が強いかもしれません。私の意思が固まっても、いきなりお父さんがいないという環境に驚いて不安に思ってしまうかもしれないので、まずはお父さんがいない環境に慣れてもらわないといけないと感じたのです。
離婚前に別居をすることで心の準備ができる
そのため、すぐ離婚へ向けての話を進めるのではなく、“別居”という形でだんだんと距離を離していくことにしたのです。別居の間でどれだけ子供の不安感や疑問感などを取り除けるのか、という問題に向き合う重要な時間にもなりましたね。別居をすることによって「本当に離婚を進めていいものなのか。」ということを互いにゆっくり考える時間にもなったことで、私は別居の選択をしてよかったと思いました。
別居の間は、子供がまだ小さいうちは「今日から、おばあちゃんのおうちに住むよ!」や「お父さんは、お仕事あるから、お仕事が忙しくないときに遊ぼうね!」など、やんわりとした伝え方でもいいと思います。でも、子供が大きく離婚はどういうものなのかがわかる年齢だと、このようなやんわりとした伝え方では逆に不安になると思います。
実際に私が中学生のときに両親が離婚をした時に、最初はこのようなやんわりとした伝え方をされましたが、かえって疑ってしまう結果になったのです。なので、子供が大きいご家庭は正直に、「別々に暮らすことにしたんだよ」などハッキリ言ってくれたほうが変に疑って不安にならずに、子供は受け入れられると思います。
別居をして最初の頃は「パパは?」や「お父さんは?」なんて、聞いてくることもありましたが、子供が小さいうちは簡単にいえば忘れっぽいところもあるので、だんだんと言わなくなりましたね。
別居中もお母さんが笑っていると子供も笑顔になる
私の場合は、別居して実家に住んでいたので、おばあちゃんがいるという環境が子供にとってはとても嬉しいことだったのです。そのため、すぐにほとんど聞かれなくなりましたよ。別居をして子供がどのような心境になるのか不安でしたが、小さいうちは切り替えも早いおかげで、悪い方への影響はありませんでした。
そして、私も夫婦喧嘩のときの旦那の姿を忘れられずに離婚の意思も強かったので、なるべく毎日子供の前では楽しそうな姿を見せていました。子供は、お母さんが笑っていると一緒に笑顔になってくれる存在なので、この別居の間を暗くならず楽しむことで子供へのケアもできると思ったのです。
離婚後の子供とお父さんの関係はどうなる?
先に別居をしていたおかげで、私と子供は離婚後もいきなり生活環境を変えることなく過ごせました。そして自然と、新しい苗字も受け入れてくれました。
別居期間は、離婚の話がなかなか進まずに半年もかかってしまいました。その頃には、子供にとって「お家にはお父さんは住んでいない」という環境が当たり前という生活になっていたので、特に子供への心境の変化などは見られませんでしたね。
離婚して最初のうちは、元旦那も子供の保育園の発表会や運動会に参加してくれていました。たまに会えるお父さんに子供は嬉しそうにしていましたが、「おうちにはお父さんは住んでいない」という認識ができていたおかげで、帰るときも「ばいばーい」と、後腐れなく手を振ってお別れしてくれていたんです。
離婚して子供へどのような影響を与えたのか
子供が幼稚園に入ると、だんだんと元旦那とも会わなくなりました。その頃「○○くんのお父さんはね、」なんて話してくれるときに「どうして僕にはお父さんいないの?」なんて思う日がくるのかな、と私が不安に思うことはありましたが、子供は小さい頃からこの環境に慣れているからなのか、聞いてくることはありませんでしたね。
私の友人に同じくシングルマザーがいるのですが、子供が「どうして僕にはパパがいないの?」と、聞いてきたことがあったそうです。その時にどのように答えたのか聞いてみると、「お父さんはいないけど、いつもおじいちゃんやおばあちゃんが一緒にいてくれるでしょ?」と伝えたのだそうです。すると子供も「そうだね!いつもおじいちゃんが遊んでくれるしね」と言って不安にならずに受け入れてくれたそうです。
ここで、「ごめんね。お母さんのせいで・・・」なんて申し訳なく言ってしまうと、子供はお父さんがいないことが悪いことなんだ・・・お父さんがいないことは普通じゃなんだ・・・なんて不安にさせてしまうので、明るく普通のトーンで伝えることも大切なんだ!と思いましたね。
子供への影響というのは、実際は別れを決意することにした『母親の明るさ』で変わってくると思います。もし、離婚していなくても結婚生活に我慢して溜め込んでつらそうにしている姿をしていると、夫婦揃っていても子供は楽しいと思えません。離婚した時にどんなに大変でも明るく子供と接していくことで、子供も自然と受け入れてくれると思います。
父親参観などお父さん参加イベントはどう乗り切る?
幼稚園の行事でも、父親参観や父の日の絵を書くということもありました。その際には、幼稚園の先生もフォローしてくれている部分がもちろんありましたが、私は思い切り子供と堂々と接しましたよ。
父親参観でも、仕事で来られないお父さんの代わりにお母さんやおじいちゃんの参加もありますし、私と同じシングルマザーの家庭も多かったので、お母さんが父親参観に混じっていても不自然な環境ではありませんでしたね。父の日の絵におじいちゃんを描いてくれたときには、おじいちゃんがすごく嬉しそうにしてくれていたり、私の絵を描いてくれたときにもすごく褒めましたね。
1人で子供を育てることは大変ですが、私が少しでも離婚したことを後悔したり申し訳なく思ったりせず、子供と全力で過ごすことで、子供への影響はほぼなかったのです。離婚を決意した気持ちの強さ、離婚の話を進めた強さがあるからこそ離婚ができたので、その強さを忘れずに明るく過ごすことをお勧めします。
離婚して数年...現在の子供の様子
しばらく子供と2人仲良く暮らしていましたが、縁があり、離婚後数年してから再婚をしました。2歳で離婚してから数年経つと、子供にとって元旦那の記憶は一切ないようで再婚相手を本当のお父さんだと思っています。
再婚した相手に、「僕が赤ちゃんの頃どうだった?」と、聞くこともあります。そのときも再婚した今の旦那は「可愛かったよー!」なんて言ってくれるので、子供も素直に受け入れています。いつか子供に話すことになると思うのですが、そのときも私は“申し訳なく思うのはやめよう”、と決めているんです。
もし、あなたが離婚を考えているけれども子供のことで悩んでいるのなら、申し訳ないなんて子供に思わず、堂々と胸を張って子供に接してほしいと思います。お母さんが明るく過ごすことで子供へ変な不安を与えず、後々の心のケアなんて考えなくても、子供が受け入れてくれる環境にできる!と私は経験から思うのです。
本当に離婚をしたい方、これからの生活1人2役となり大変なことがたくさんあると思いますが、明るく頑張ってください!