出産を迎えるにあたって準備する赤ちゃんの洋服。小さくてとっても可愛らしいですよね。新生児の服の洗濯は「幸せな洗濯」なんて言われるほどで、愛おしい作業でもあるそうです。
しかし、いざ洗濯するぞ!と意気込んで始めようとしたけれど、、、そもそも「水通し」ってどんな方法なのか分からない。新生児の服はどんな事に気をつけて洗ってあげればいいんだろう。と続々疑問が浮かんできてはいませんか?
新生児のお肌は敏感です。着るお洋服の素材に注意したりタグのついている位置にも気を配ったりしますよね。ちくちくすると嫌がって泣いたりするのでお洋服一つ買うのにも苦労しますが、加えてお母さんたちを悩ませるのが毎日のお洗濯ですよね。
・あたらしく買った服は水通ししたほうがいいの?
・洗剤はどんなものを使ったらいい?
・柔軟剤を入れても大丈夫?
・漂白剤は入れたほうがいいの?
・大人のものと一緒に洗えるのはいつから?
たかが洗濯といっても新生児の衣類には気を使いがちです。そんな赤ちゃんのお洋服の洗濯方法の疑問を、1つ1つ解決しながら見ていきましょう。私の実体験も加えながら、安心して着させられる毎日のお手入れ方法もあわせてご紹介しますので参考にしてくださいね。
新生児の衣類に水通しが必要な理由とは?
赤ちゃんが身につける洋服。毎日清潔なものを準備してあげたいですよね。そのために必要なのが「水通し(みずどおし)」=水で洗うことです。
何故水通しが必要かというと、肌が敏感な赤ちゃんの為に、洋服を製造・販売している時に付着する有害物質を洗い流してあげるためです。非常にデリケートな赤ちゃんのお肌には、しわ防止や防虫の効果がある化学物質は天敵です!しかし、これらの物質は水に溶けやすい性質があるので、一度水通しをすることで除去することができます。
また、新品の洋服特有のノリを落として肌触りをよくしてあげる役割も水通しにはあるんです♪赤ちゃんはとても汗っかきです。新品のお洋服は汗の吸収がしにくかったりごわごわしたりしています。大人のお洋服も一緒ですよね。水通しすることによって汗が通りやすくなり、衣類のごわごわが解消されるのです。
以上の点から、買ったばかりのお洋服をすぐ着せるのではなく、一度水通しをして着心地のいい状態にしてあげましょう!
水通しの方法は2種類
さて、水通しのやり方ですが、大きく分けて2種類あります。
1つ目は手洗いする方法・2つ目は洗濯機で行う方法です。
水通しする品物や量に応じて方法を選択すると良いと思います。因みに私は大雑把な方なので、赤ちゃん用品をいっぺんに洗濯機で水通しを行なったのですが、、、ハンガーと干すスペースの確保が足りず二度手間になった苦い経験があります。
皆さんも事前の準備や確認を怠らず、開始してくださいね。始めるにあたって気になる「洗剤」についてですが、水通しの目的は汚れを落とす事ではないので、洗剤は不要です。シンプルに行いましょう!
1.水通しを手洗いで行う方法
少量の場合は手洗いの方が早くて簡単かもしれません。その場合のステップはこちら。
清潔な洗面器やバケツなどの容器を準備する
容器にぬるま湯か水を入れる
紐やホックなどを外した洋服を浸し、優しくもみ洗いをする
水を取り替え、ぬるま湯か水ですすぐ
優しくしっかり絞ってシワを伸ばし、ベビー用ハンガーやピンチハンガーにかけて干す
私はスタイやガーゼ類を手洗いで行なったのですが、自分の手の温もりで赤ちゃんのものを洗っている、という時間を過ごす事であったかくて幸せな気持ちになりました。
そういう点は手洗いの良さでもありますね。
2.洗濯機で水通しをする場合は、まず掃除から!
洗濯をするその前に、洗濯機のお手入れ方法はご存知ですか?
「え?洗濯機なんて、しょっちゅう洗剤入れて洗ってるんだから、綺麗デショ?」と思った方。いいえ!そんなことないんですよ。
洗濯槽内のフィルターは、ゴミや糸くずで目詰まりしていませんか?
定期的にカビや水垢のお手入れをしていますか?
洗濯槽には見えない部分に汚れが溜まっていて、そのまま赤ちゃんの服に付着させてしまう恐れがあります。
マメに掃除をしている方もいるかもしれませんが、最後にやったのいつだっけ?と思い出せない方は一度洗濯槽の掃除をしてから水通しをしましょう。
どうやって掃除をしたらいいの?と不安な方も大丈夫です!薬局に行けば、今は洗濯機を回すだけで勝手に掃除をしてくれる「洗濯槽専用洗剤」が売っています。色々な種類がありますので、わからなければ店員さんに聞いてみてくださいね。
洗濯槽の掃除が終わったらさっそく水通しを始めましょう!
洗濯機の柔らか洗いや弱洗い、手洗いなどのコースを選択します。
※洗濯機の種類によって様々だと思いますが、優しく洗い上げてくれるコースが良いと思います。
※型崩れが心配な洋服は脱水せずに自分で優しく絞るのをおすすめします。
3.洗濯が終わり次第早めに取り出して干す
※つい取り出すのを忘れてしまいがちですが(私は今も昔もよくやります)
時間が経つと菌が付着して清潔さが失われたり洋服がいたむ事に繋がりますので、注意しましょう。
洗濯機を使うと、洋服を入れてスイッチオン!でいいので、とっても簡単ですね。
水通しが終わったら、外干しして乾かしましょう。
小さい洋服が並ぶ景色、、、とっても可愛いですよ。
新生児の洋服、毎日の洗濯とお手入れで気をつけること
新生児の洋服は毎日取り替える必要があるでしょうか?、、、答えはYESです。
一見、綺麗だし基本眠っている姿から汚す事は殆どない様に見える赤ちゃん。ですが、赤ちゃんはミルクの吐き戻しや汗を大量にかく事等から着替える回数が大人より多いです。
生まれて1ヶ月にも満たない新生児は、肌がどれだけ敏感なのか分からない子がほとんどなので、洗濯ひとつにしてもポイントを押さえて洗ってあげると、赤ちゃんも気持ちよく過ごせるはずです。
ではここからは、毎日の洗濯・お手入れ時の洗剤・柔軟剤の使用と大人の衣類との分け方や注意点について見ていきましょう。
生後数ヶ月の頃に使う「洗剤」は刺激の少ないものを用意しよう
出来れば添加物の少ないシンプルな配合の洗剤を選ぶと良いでしょう。
時々サンプルを出している商品もありますので、妊娠中に取り寄せておくのもおすすめです。私は洗濯洗剤に限らず、オムツやミルク等様々なサンプルを取り寄せていました!
後は、出産した産院で着せていた肌着の柔らかさと香り(今思えば赤ちゃん特有の香りだった様に思います)が気に入り、助産師さんに産院で使用している洗濯洗剤を聞いたりもしましたよ。
産院は毎日新生児に使うものが揃っていて参考になる情報もたくさんですので、入院中に聞いてみるのもひとつの方法ですね。
赤ちゃんの衣類に「柔軟剤」は必要?水通し時に試してみよう
お洋服をふんわりと仕上げるための柔軟剤ですが、柔軟剤には強い香りがついているものがありますので、赤ちゃんには使用を控えたほうがいいといった声もあります。しかし、最近は赤ちゃんにもつかえる、肌への刺激を抑えた柔軟剤も登場しています。
私自身、もともと使用していた柔軟剤が赤ちゃんにも使えるタイプだったので、新生児のころから使用していました。
柔軟剤を使用する場合は、香料が控えめで肌への刺激になる成分が含まれていないような柔軟剤を選んで、赤ちゃんのお洋服をふんわりと仕上げてあげましょう。
また、柔軟剤は必ずしも必要なものではありませんので、気になる方はまず柔軟剤なしで新しい服の水通しをしてみて、ごわごわしていないかチェックしてみるのも良いでしょう。
大人の衣類と分けるべき?「洗い方の注意点」とは
始まったばかりの赤ちゃんのお世話をしながらで大変だとは思いますが、新生児の頃は大人の服と分けて洗う方が良いでしょう。大人の服の汚れの付着や、もしかすると色移りなんかもしてしまう可能性があります。香水や制汗スプレーなどの刺激物も気になります。
たまたまポケットにティッシュが入っていて洗ってしまった(涙)なんてうっかりをしないとも限りません。(私がよくやリます)
赤ちゃんも1ヶ月検診を過ぎれば外出が出来る様になって徐々に免疫がついてきますので、分けて洗う必要も減ってきます。私は、最初の2カ月程度はバラバラに洗濯をしていましたが、その後はまとめて洗っていました。
少し面倒ですが、心配だなぁと不安になりながら一緒に洗うよりは、いさぎよく分けて洗う方が精神的にも安心できますよ。
新生児期のゆるゆるうんちを簡単に綺麗にする方法!
この時期にお洗濯で大変なのはおむつのあちこちからはみでるゆるゆるうんち!離乳食が始まるまではこのゆるゆるうんちとの戦いがあります。
私もよく夜間授乳の時にはみ出たうんちを見て眠い目をこすりながら洗い物をしていました。放置するとこびりついて全く落ちなくなってしまうので、早めに洗い落としたいところです。
そんな時に私が使用していたのが、台所用洗剤でした。
step
1お風呂場に洋服を持っていき、まずシャワーでうんちを洗い流します。うんちの量が多い場合は、ビニール袋であらかじめ取るのもひとつです。
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2そのあと、洗面器にお湯を張って洗剤を数滴たらします。
step
3あとはその中でざぶざぶと汚れた部分をもみ洗いするだけです。
これであらかた汚れは落ちます。夜にこれだけでもやっておけば、朝に洗濯を回すときにきれいさっぱり元通りになります!
また、少し時間が経過してしまって衣類についたうんちのシミが取れない!という時には、キッチン用の漂白剤が便利です。水で薄めた漂白剤に衣類を数十秒~数分浸すと、みるみるシミが落ちていきます。
ここでの注意点は、1~2分以上つけ置きをしないこと!衣類の絵柄の色まで落ちてしまう可能性があるからです。その具合は素材の種類や衣類の厚さにもよりますので、チェックしながらもみ洗いするとコツがつかめます。
漂白剤についてはきちんとすすぎをすれば服に残るものではないため、赤ちゃんの洗濯にも使えます。それでもちょっと気になるなぁという人はすすぎを何回かするのがいいと思います。是非お試しください!
また、産後はママの肌も敏感になっていますので、洗剤や漂白剤で手洗いをする時は、ゴム手袋や使い捨てのビニール手袋を着用するなどして肌荒れを防いでくださいね。
赤ちゃんの衣類のお手入れに気を遣う時期は一瞬ですよ!
いかがでしたか?赤ちゃんが生まれるまで洗濯に拘りがなかった人は難しく考えてしまうかもしれませんが、ポイントを押さえて行えば案外簡単に清潔を保てます。
水通しも、洗い方も、赤ちゃんの成長と共にこだわらなくて良い洗濯方法になっていきます。そうなった時の我が子の成長が楽しみですね!
私なんて今や子供のポケットにティッシュやハンカチ(時々石ころやどんぐり)が入れっぱなしになっていないか、という確認や靴下の頑固な汚れの手洗いに追われている日々です。この時期の方が圧倒的に長くて、新生児の時の丁寧なお洗濯は一瞬だったんだな、懐かしいな、と感じている所です。
これから新生児を迎えるママ、
すでに出産してお家に帰って来ているママも、
お手入れのポイントを押さえて、ふわふわで清潔なお洋服を赤ちゃんに着せてあげましょう!